【不定期連載】レトロな○○ギャラリー

シャープ X1でUSBキーボードが利用できるアダプタ(製品直前版)

X1本体よりも高速なプロセッサを搭載

 昨年末に発売予告があった、ランニングエレクトロニクスの「X1用USBキーボードアダプタ」の製品直前版を目にする機会を頂きましたのでご案内します。

 事情により実機に繋げて動作を確認することはできませんでしたが、暫定マニュアルで気になっていた仕様を知ることが出来ましたので合わせてご案内します。X1本体よりも処理能力が高いプロセッサを搭載したアダプタの中身はどうなっているのでしょうか?

 ちなみに製品版の発売は4月上旬頃で、予価は税別5,000円前後。同社のWebサイトで販売される予定です。

このUSB Aコネクタにキーボードを接続します。なお、無線キーボードやUSBハブは使えません。
右のミニステレオコネクタとX1のキーボードコネクタを付属のケーブルで接続します。
左のMicroUSB Bコネクタは給電用です。左右のコネクタカバーと、天板のデザインは最終調整中とのこと。
内部の様子、チップ一つで実現できるのは驚きです。
「PIC24F」はMCUと呼ばれるチップで、最大で16MIPSの処理能力があります。ちなみにX1は1MIPS以下です。
赤い基板は最初の試作機。動作を安定させるためにセルフパワーに仕様を変更しました。また、LEDを追加したため、基板サイズは大きくなりました。
X1と変換アダプタを接続するミニステレオケーブルです。
給電用のUSB-AC変換アダプタとUSBケーブルは別売りです。
赤いLEDはキーボードの接続が確認できると消灯します。青いLEDは、キー入力があった時に光ります
USBキーボード(REALFORCE)を接続した様子。キーが省略されていない109キーボードがオススメです。

 以下は暫定マニュアルから抜粋した情報です。

 このアダプタはUSBキーボードをX1turbo用のX1turbo Aモードで動作することを目的に作られています。X1にも接続できますが、X1用キーボードと細かい挙動が異なりますのでご注意ください。

 変換される特殊キーは以下の通りです。

X1turboシリーズ接続時

ROLLUP F6
ROLLDOWN F7
HELP F8 または end
COPY F9 または printscreen
カセットREW F10
カセットSTOP F11
カセットFAST F12
XFER 漢字 または 変換
GRAPH 左alt
カナ カタカナひらがな または scrolllock
= (テンキー) pageup
, (テンキー) pagedown

X1turboシリーズ以外に接続時

チャンネル↓(逆送り) F6
チャンネル↑(順送り) F7
ボリューム↓(ダウン) F8 または end
ボリューム↑(アップ) F9 または printscreen
カセットREW F10
カセットSTOP F11
カセットFAST F12
TV/COMPUTER 漢字 または 変換
GRAPH 左alt
カナ カタカナひらがな または scrolllock
= (テンキー) pageup
, (テンキー) pagedown

その他の注意事項

・DEL キーの挙動は 現在の一般的な動作とは異なりBACKSPACEと同様の動作となります。
・CAPSのロック状態は CAPS LEDで確認できます。
・カナのロック状態は SCROLLLOCKで確認できます。
・動作確認はX1(初代)、X1Cs、X1twin、X1turboZ+CZ-8RL1、システムはCZ-8FB01、CZ-8FB02、C-DOS2、S-OS turboで行っております。

(後藤 儀兵衛)