【 2000年4月8日号 】

FC-PGA版のCeleron販売スタート、第1弾は566MHz

Coppermine 128KCoppermine 128K
Coppermine 128KCoppermine 128K

 Athlon 1GHzとほぼ同時に、Intelからは開発コード「Coppermine 128K」で知られるFC-PGAパッケージの新Celeronが登場している。現時点で発表されているモデルは533A MHz、566MHz、600MHzの3種類があるが、このうち販売が始まったのは566MHzのみ。販売を始めたのはPCiN秋葉原で、価格は21,700円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 FC-PGA版Celeronは製造プロセスが従来の0.25μmから0.18μmに微細化されたCeleronの最新型で、Coppermineコアを採用してSSEをサポート、パッケージをFC-PGA化するなど、かなりPentium IIIに近い内容のCPUになっている。Pentium IIIとの違いはFSBが66MHzのままであること、2次キャッシュ容量が128KBであること、PSN(Processor Serial Number)をサポートしていないこと、Dual運用をサポートしていないことなどが挙げられる。

 見た目もPentium IIIにソックリで、表側はマーキングされている「Celeron」の文字を目にしない限り、ほとんどPentium IIIとは見分けがつかない。細かいところでは、CeleronにはPentium IIIにはない特有の配線パターンがあり、コアの右上付近に鉤爪状のパターンができている。見た目がソックリなことから、CeleronをPentium IIIに見せかけたリマーク品が出てくるのではないかとの懸念もありそうだが、少なくともこの点で確実に見分けることができる。なお、裏側はまったく異なり、Pentium IIIが10個程度の小型キャパシタが並んでいるのに対し、CeleronにはPentium IIIと同じキャパシタ用の配線パターンがあるものの、キャパシタ自体は2個しかついていない。

 現状では対応マザーボードや対応BIOSなど環境が充分整っておらず、価格もまだこなれていない状況だが、今後主流になるはずの新しいCeleronということで、新しいもの好きのPCユーザーならチェックしておきたいところ。ただし、同店では初回入荷分が7日(金)夜の時点で売れ切れてしまったとのことで、今は次の入荷を待つしかない。

□Celeron(インテル)
http://www.intel.co.jp/jp/celeron/

[撮影協力:PCiN秋葉原]


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