【 2000年5月20日号 】

Celeron 633MHzと667MHzがフライング販売、仕様に変化あり
電圧と配線パターンがPentium IIIと同一に

Celeron 667MHz販売中Celeron 633MHz販売中
【Celeron 667MHz販売中】【Celeron 633MHz販売中】
667MHzマーキング633MHzマーキング
【667MHzマーキング】【633MHzマーキング】
Pentium IIIとCeleron新旧Celeron比較
【Pentium IIIとCeleron】【新旧Celeron比較】
内部倍率10倍667MHzでデモ中
【内部倍率10倍】【667MHzでデモ中】

 先週のPentium III 933MHzに続き、今度は未発表のCeleron最新モデルがショップに並び始めた。いずれも外観と電圧仕様が従来モデルとは異なり、よりPentium IIIに近くなっている点が注目される。

 販売の始まったCeleron最新モデルは、633MHzと667MHzの2モデル。いずれもSocket 370用のFC-PGAで、バルク品として販売されている。

電圧が一気に1.65Vへ

 複数のショップで販売されている最新Celeronを実際に見てみると、いくつか仕様変更が行われていることに気が付く。

 まずマーキングをチェックしてみると、633MHzは「633/128/66/1.65 Q015A091-0528 SL3VS」、667MHzが「667/128/66/1.65V Q014A264-1560 SL48E」とある。ここから仕様を読み取ると、FSB 66MHzと2次キャッシュ容量128KBという点は従来と同じであるものの、電圧仕様が従来の1.5Vから一気に1.65Vへと0.15Vも上昇しているのがわかる。この1.65Vという電圧は、Pentium III 800MHzなどと同じ仕様だ。

 これまで最上位だったCeleron 600MHzと比較して、動作クロックの上昇幅は33MHz〜67MHzと小さいにもかかわらず、なぜこれほどまで大きく電圧が上昇したのかは、なかなか想像がしにくい。

配線パターンがPentium IIIと同一に

 また、一見しただけではわからないが、よく見てみると外観も従来のCeleronとは異なっている。

 まず表面の配線パターンを見ると、これまでコアの右上付近に存在していたCeleron特有の鉤爪状のパターンが消えてなくなっている。これはつまり、最新のFC-PGA版CeleronとPentium IIIは表面外観がまったく同一になっていることを意味し、もはやマーキングの違い以外に、表面から両者を見分ける手段はなくなってしまったということにほかならない。

 さらに裏の信号ピン側を見ると、こちらもやはり大きな変更が加えられているのがわかる。従来のFC-PGA版Celeronは、裏側に小型のキャパシタが2個だけ載っていたが、最新のCeleronではPentium IIIとまったく同じように、ローマ数字のIIIのような形でキャパシタが12個並んでいる。裏側から見ると、もはやCeleronとPentium IIIにまったく違いは見られない。

 電圧といい配線パターンといい、マーキング以外はまったくPentium IIIと同じことから、「Pentium IIIのリマーク品では?」と勘ぐる向きもありそうだが、少なくともソフトアイランドギガパレス秋葉原本店が店内で行っているCeleron 667MHzのデモを見る限り、内部倍率は確かに10倍で固定されており、マザーボード側もCeleronと認識している。同店では、複数のマザーボードで動作を確認したという。

FSB 100MHz化でCeleron 1GHz

 こうした仕様の変化も不思議だが、正式発表が行われていないにもかかわらず、実は両モデルとも16日(火)付けで公開されている最新データシート「Intel Celeron Processor Specification Update Release Date: May 2000 Order Number: 243748-024」に、モデル名だけしっかり記載されているから不思議だ。このデータシートによると、S-Specの「SL3VS」「SL3W9」が割り振られている製品がCeleron 633MHzにあたり、「SL48E」「SL4AB」がCeleron 667MHzであると記載されている。また、驚いたことに700MHzモデルや500A MHzモデルに関する記述まである。さらに、電圧仕様についても、「SPECIFICATION CHANGES」の項目で「The Coppermine-128K operating at 1.65V will continue with the Tco_max specification of 3.25ns.」と、1.65V仕様の存在をも明記している。これは、“フライング販売”ならぬ、Intelの“フライング発表”といったころか。

 これら“不思議な最新Celeron”は、633MHzが21,800円〜24,700円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)、667MHzが23,500円〜25,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)で販売されている。仕様の変化という以外にも、内部倍率が10倍に達してる667MHzについては、FSBを66MHzから100MHzにオーバークロックするだけで1GHz動作が期待できるということから大きな関心を呼びそうだ。

□Celeron(Intel)
http://www.intel.com/home/prodserv/celeron/index.htm
□Intel Celeron Processor - Specification Updates
http://developer.intel.com/design/celeron/specupdt/

[撮影協力:ソフトアイランドギガパレス秋葉原本店DAV2号店ソフトアイランド秋葉原店フェイス]


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