【 2000年6月17日号 】

新定番の勢い?BURN-Proof対応のATAPI CD-Rドライブ登場

PX-W1210TA/BSPX-W1210TA/BS
PX-W1210TA/BSPX-W1210TA/BS
PX-W1210TA/BSPX-W1210TA/BS

 単純にスペックで見ると、現状で決定版と言ってもいいCD-Rドライブがプレクスターから発売となり、アキバで好調な売れ行きを見せている。製品は「PX-W1210TA/BS」。バッファアンダーランエラーを解消するBURN-Proofに対応したドライブとしては初のATAPI接続製品であり、CD-Rの書きこみが12倍速と高速で、なおかつ初めて10倍速のCD-RW書き込みを実現するなど、最強のスペックを持っている。価格は35,800円~40,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 「PX-W1210TA/BS」はCD-R関係の製品としては現在最も注目度の高い製品。なにしろ待望のATAPI版BURN-Proof対応ドライブであり、さらにCD-RもCD-RWも書き込みスピードが最速というのだから、注目を浴びないはずがない。また、性能からすると価格もかなり安く、コストパフォーマンスも非常に高い。ただし注意が必要なのは、8倍や10倍速でCD-RWを書き込む場合は「High Speed CD-RW」ロゴのついた専用メディアを使わなければならないという点。製品には対応のメディアが1枚付属しているものの、単体ではまだそれほど流通しておらず、高速CD-RWドライブとして使いたいという人は、このメディアも一緒に確保しておく必要がある。現在売られているのは、確認できた限りではリコー製のメディアだけのようだ。なお、「High Speed CD-RW」ロゴのついたメディアは、従来のドライブでは使えないので要注意。

 メーカー側の自信の表れなのか、リテールパッケージのデザインが同社のこれまでの製品とは一線を画しているのがなかなか興味深い。黒を基調としたシックな配色で、表面にはライオンの絵が描かれ、なぜかサイズまでかなり大きくなっている。店頭でCD-Rドライブのコーナーへ行き、ライオンの絵がついた大きく黒いパッケージが見えたら、それが「PX-W1210TA/BS」だ。

 流通量はかなり多く、扱っているショップも数多い。ショップによると予想以上に売れ行きがいいそうで、大量に入ったにもかかわらず、17日(土)に売り切れてしまったというところや、すでに初回分は売り切れて補充で再入荷したというところもあった。

 この様子からすると、今後はATAPI接続のBURN-Proof対応というのがCD-Rドライブの新定番になるのは間違いなさそうだ。

□PX-W1210TA/BS(プレクスター)
http://www.plextor.co.jp/products/pxw1210ta.html

 (PX-W1210TA/BS)

[撮影協力:アイ・ツー東京店 DOS/V専科ツクモパソコン本店IIフェイスTWO-TOP秋葉原1号店]


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