【 2002年2月9日号 】

ゴースト現象軽減機能を備えたTVチューナーユニット「TBOX」が発売

TBOXTBOX

 映像が二重に見えるゴースト現象を軽減する機能を搭載したというユニークな外付けTVチューナーユニット「TBOX」がカノープスから発売となった。実売価格は17,200円~18,499円(詳細は「今週見つけた新製品参照のこと)。

 「TBOX」はPC用のビデオキャプチャ機器などと組み合わせて使うことを前提とした外部TVチューナーユニットで、「TBOX」の出力端子とビデオキャプチャ機器の入力端子をコンポジット/S-Videoやステレオミニプラグ対応のアナログケーブルで接続し、PC側でTV映像のキャプチャや視聴を行なうというかたちをとる。

 チャンネル切り換えなどといったチューナーの操作はUSB経由でPC側から行ない、操作専用ソフトの「TBOX Control」が付属している。また、同社ビデオカードのSPECTRA F11 PE32 C-TuneやSSH Type-C搭載SPECTRAシリーズと組み合わせた場合は、付属ソフトのMEDIACRUISEからもチューナー操作が可能になる。なお、USBインターフェイスはチューナー操作用としてのみ使用しており、USB経由でのキャプチャには対応していない。

 一番の注目点と言えるのが、ゴースト現象を軽減するという「ゴーストリデューサー」を搭載している点だろう。同社いわく「パソコン用チューナーユニットとしては初」とのことで、地上波TV放送をより高画質でキャプチャしたいという人にはこの「TBOX」が強力なアイテムとなることは間違いない。

 ただし、ゴースト軽減機能はGCR(Ghost Cancel Reference)信号が含まれる映像に対してのみ有効な機能であるため、受信地域あるいはTV局によっては効果がない場合もあるとされている点には注意が必要だ。そのほか、ゴースト軽減機能が働き始めてから収束するまでには1分程度の時間がかかるという点と、「TBOX」の外部入力端子からの映像にはゴースト軽減機能が働かないという点も覚えておきたいところだ。

 ゴーストリデューサーはもちろんのこと、「グラフィックボードの設計で培った高周波アナログ信号の取り扱い技術をフィードバックしている」という同社ならではと言える映像へのこだわりも、画質重視のユーザーには見逃せない点だ。また、PCとの接続がアナログ映像ケーブルとUSBケーブルのみで済むということで汎用性が高く、TVチューナーを持たないキャプチャ機能付きビデオカードを「TVキャプチャカード化」させたいといった場合にも有用な製品だろう。

□TBOX(カノープス)
http://www.canopus.co.jp/catalog/tbox/tbox_index.htm

 (カノープス TBOX)

[撮影協力:コムサテライト3号店]


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