【 2008年11月8日号 】
Intelの新型CPU「Core i7」の展示デモがスタート
発売は今月、標準OC機能による3.7GHz動作も
※(11/7更新)SUPERMICRO製品の展示開始。
※(11/6更新)CPUパッケージの写真を追加、記事内容を整理。
※(11/5更新)Turbo boostによる3.7GHzデモが開始

 開発コード「Nehalem」で呼ばれている、Intelの新型CPU「Core i7」シリーズの動作デモが複数のショップで始まった。


●3chメモリでのRAMDISK、Turbo boost、SLI、CrossFireなどデモは様々

Core i7 Core i7
 デモの内容は、3chメモリを活かしたRAMDISK速度計測やTurbo boost実演、SLI、CrossFireなど各店各様で、アキバのショップ店頭は「Core i7展覧会」とも言えるような状態。

 また、3日(月)にはIntelの「神様」こと天野氏による一般向けのプレゼンテーションも実施された。

 それぞれの詳細は、この記事の下部を参照のこと。


●デモは最上位「965」と最下位「920」の2種類
 発売は「今月」で、予価は3.3〜12万円

Core i7 Core i7
Core i7 Core i7
Core i7 Core i7
 これらのデモで使用されているCPUは、クアッドコア/Hyper-Threading対応/L3キャッシュ 8MBで、動作クロック3.2GHzの「Core i7-965 Extreme Edition」と、同2.67GHzの「Core i7-920」の2モデル。このほか、動作クロック2.93GHzの「Core i7-940」もラインナップされている。

 各モデルとも今月発売予定で、予価はCore i7 Extreme 965が116,000円前後、Core i7 940が64,980〜69,000円前後、Core i7 920が32,980〜35,000円前後。マザーボードは先週から一部ショップで展示が始まっている、X58+ICH10Rチップセットを搭載したIntel「DX58S0」などが使われている。ツクモパソコン本店のDX58S0の予価は32,800円。


●大幅な機能強化、CPUにDDR3×3chのメモリコントローラを内蔵
 4コア×HTで8スレッド、メーカー純正のOC機能も

Core i7 Core i7
 Core i7シリーズは、新型ソケット「LGA1366」を採用したIntelのクアッドコアCPU。

 従来のCore 2 Quadシリーズのように2つのデュアルコアをワンパッケージ化したCPUではなく、1ダイに4つのCPUコアを内蔵しているほか、Pentium 4で採用されていたHyper-Threadingにも対応しており、クアッドコアと併せて合計8スレッドの実行が可能となっている。TDPは130Wで、各コア毎に電力を管理するPower Control Unit(PCU)機能も備えている。

 メモリ関連の機能では、メモリコントローラがCPUに内蔵されたほか、搭載可能なメモリがDDR3タイプ(DDR3-1066)になり、トリプルチャネルに対応している。また、「メーカー純正のOC機能」とも言える「Turbo boost Technology」も新たに搭載、CPUの発熱に余裕があった際に自動でコアクロックを上昇させることができる(CPUがCore i7 Extremeの場合はBIOS上で同機能の手動設定が可能)。

 CPU - チップセット間はQuickPath Interconnect(QPI)と呼ばれるインターフェイスに変更されており、帯域幅もCore i7-965 Extreme Editionが6.4GT/sec(片方向12.8GB/sec、双方向25.6GB/sec)、Core i7-940/920が4.8GT/sec(片方向 9.6GB/sec、双方向19.2GB/sec)と大きく向上している。

 キャッシュ構成は従来の2レベル構造から3レベル構造になり、容量はL1キャッシュ32KB×4(命令/データともに)、L2キャッシュ256KB×4、L3キャッシュ8MB(共用)になっている。



- 各店のデモ -

●Core i7-965の高負荷時の消費電力やRAM DISKの速度計測を実施

ドスパラ秋葉原本店 ドスパラ秋葉原本店
MSI製マザーボード ワットチェッカーでCore i7-965を計測
MSI製マザーボード ワットチェッカーでCore i7-965を計測
ドスパラ秋葉原本店では、IntelとMSI製のX58搭載マザーボードを使った動作デモを実施中。

 MSI製マザーボード搭載PCの構成は、CPUがIntel Core i7-965 Extreme Edition、マザーボードがMSI Eclipse SLI、メモリがDDR3-1333 1GB×3枚、ビデオカードがGeForce 9800 GTX+。Intel製マザーボード搭載PCの構成は、CPUがCore i7-920、マザーボードがIntel DX58SO、メモリがDDR3-1333 1GB×3枚、ビデオカードがGeForce 9500 GT。

 デモ機はワットチェッカーによる消費電力測定も行っており、Core i7-965 Extreme Editionで3Dベンチマークソフト「MAXSON CINEBENCH」を動かしたところ、8コア並列処理時に220W(低負荷時は約160W)という消費電力が確認できた。

 また、同じ構成でRAM DISKの速度をベンチマークソフト「Crystam Disk Mark」で計測したところ、シーケンシャルリード速度7,686MB/s、シーケンシャルライト速度9,340MB/sという驚異的な結果が計測された。


●Turbo boost TechnologyでCore i7-965 Extreme Editionが3.7GHzオーバー動作

Turbo boost Technologyデモ Turbo boost Technologyデモ
Turbo boost Technologデモ Turbo boost Technologデモ
 T-ZONE. PC DIY SHOPでは、Core i7-965 Extreme Edition(以下XE)とIntel DX58S0の組み合わせによるTurbo boost Technologyのデモを実施していた。

 CPUがCore i7 XEシリーズの場合に、BIOS上でTurbo boost Technologyの項目を手動で変更できる機能を使ったもので、通常クロック3.2GHzのCore i7-965 XEが高負荷時に3.7GHz以上のクロックで動作していた。


●GeForce 9800 GX2とGeForce 8800 UltraによるSLI+PhysX構成の動作デモ

TSUKUMO ex. TSUKUMO ex.
SLI+PhysX SLI+PhysX
 TSUKUMO eX. では、Core i7シリーズとGeForce 9800 GX2+GeForce 8800 UltraによるSLI+PhysX構成の動作デモが行われていた。

 デモ機の構成はCPUがCore i7-965 Extreme Edition、マザーボードがIntel DX58SO、メモリがDDR3-1333 1GB×3枚など。


●Radeon HD 4850を使ったCrossFireデモ

BLESS 秋葉原本店 X58+CrossFireデモ
X58+CrossFireデモ X58+CrossFireデモ
BLESS 秋葉原本店では、Core i7シリーズとRadeon HD 4850ビデオカード×2枚によるCrossFireのデモが実施中。

 デモ機の構成は、CPUがIntel Core i7-965 Extreme Edition、マザーボードがIntel製X58チップセット搭載品、メモリがDDR3-1333 1GB×3枚、ビデオカードがSAPPHIRE Radeon HD 4850 512MB×2枚。

 3Dベンチマークソフト「Futuremark 3DMark06」を動作中。


●このほかも複数店でデモ
 Xeon対応のSUPERMICRO製品やASUS製X58マザー「P6T Deluxe」も展示開始

ソフマップ 秋葉原 リユース総合館 ソフマップ 秋葉原 リユース総合館
X8SAX X8SAX
ASUS製マザーボード ASUS製マザーボード
 このほか、ツクモパソコン本店ソフマップ 秋葉原 リユース総合館mouse computer秋葉原ダイレクトショップなどでは、Core i7-920の動作デモを実施中。

 また、USER SIDE マルチ・スペースでは、「Core i7のほか、次世代Xeonにも対応する」(ショップ)というPCI-X付きのSUPERMICRO製X58マザーボード「X8SAX」(11月発売予定)が、ソフマップ 秋葉原 リユース総合館では、ASUSのX58マザーボード「P6T Deluxe」の展示が始まっている。



- “神様”天野氏もCore i7をアピール -

●Core i7のセミナーが開催、Intel 天野氏「Core i7は性能向上を探求するユーザー向け」

Core i7セミナー Core i7セミナー
Core i7セミナー Core i7セミナー
MSI Eclipse MSI Eclipse
 11月2日(日)〜3日(月/祝)に行われたイベント「DIY PC Expo 2008 Autumn」ではIntel 天野伸彦氏によるCore i7のセミナーが開催された。セミナーでは「4コア8スレッドの新型CPU Intel Core i7はこうなる!」と題して、Core i7の機能説明や日経WinPC編集部による公開取材が行われた。

 Core i7に関して、天野氏は従来のCore 2シリーズとの性能差をアピールしつつも、「万人向けというよりは、マルチスレッドのソフトウェアを触るのに興味があって、性能向上を探求するユーザー向け」とコメントし、Core 2シリーズとは用途や購入層が違う点を説明していた。

 また、日経WinPC編集部からは「Core 2シリーズの上位モデルはこれからも出る?」「SkullTrailはどうなるの?」「デスクトップ向けCPUに低消費電力版を出さないの?」という3つの質問があり、これに対して天野氏は、「Core2シリーズの上位モデルは現在、開発を行っていない」、「SkullTrailに関しては要望があれば出していく」、「デスクトップ向けCPUの低電力版の発売に関しては、個人的には出したいが、今のところ予定は無い」と回答していた。

 このほか、MSIのブースではCore i7-965 Extreme Editionの動作デモが行われていた。動作デモで使用していたマザーボードはX58チップセットを搭載した「Eclipse SLI」で、今月中に発売予定。このほか、同じチップセットを搭載した「X58 Platinum」も今月中に発売予定とアナウンスしている。

□関連記事
【2008年11月3日】いよいよ登場するNehalemこと「Core i7」シリーズ
 (多和田新也のニューアイテム診断室/PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/1103/tawada155.htm
【2008年11月1日号】Nehalem対応マザーが展示開始、Intel/ASUS/MSI/FOXCONN
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20081101/etc_lga1366mb.html
【2008年10月25日】Core i7向けメモリが発売、DDR3 DIMM×3枚セット
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20081025/etc_corsair.html
【2008年10月11日】Nehalem対応のCPUクーラーが発売に
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20081011/etc_dynatron.html
【2008年8月2日】OC世界記録を達成、白石涼子氏のイラスト作成体験で盛り上がる
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20080802/etc_intelev3.html

 (Core i7)

[撮影協力:TSUKUMO eX.T-ZONE. PC DIY SHOPツクモパソコン本店ZOA 秋葉原本店ドスパラ秋葉原本店BLESS 秋葉原本店ソフマップ 秋葉原 リユース総合館USER SIDE マルチ・スペースDIY PC Expo実行委員会]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。

[ Back ]戻る  

Copyright (c) 2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.