【 2009年6月20日号 】
ネイティブ6コアのOpteron発売、店頭販売初の6コアCPU
※(6/20更新)発売を確認。
 ネイティブ6コアのOpteronが発売された。発売モデルはOpteron 2427(クロック2.2GHz)と2431(同2.4GHz)の2モデルで、いずれもリテールパッケージ品。実売価格は2427が60,690円、2431が93,240円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

●店頭販売初の6コアCPU
 2個利用で12コアを実現可能

 6コアOpteronは、その名の通り1個のCPUに6つの物理コアを持つという新型のOpteron。コードネームは「Istanbul」で、現行Opteron「Shanghai」をベースにコア数を4から6に増加させる一方、消費電力を従来通りに抑えており、ACP(平均CPU消費電力)はShanghaiと同じ75Wとされている。

 Socket Fに対応するのは従来同様で、対応するデュアルSocket Fマザーボードで使うことで12コアシステムを実現可能。「同時実行数」という点では、NehalemベースのXeonが4コア×Hyper-Threading×2 CPUで16スレッド実行可能だが、純粋なコア数では今のところこの12コアが(秋葉原店頭で入手できるものとしては)最大と言える。

 製造プロセスは45nm SOIで、キャッシュ容量は2次3MB(512KB×6)、3次6MB。これらのShanghaiと同スペックだ。

 新機能としては、データベース、仮想化処理などを高速化するという「HT Assist(HyperTransport Assist)」を搭載。マルチCPU環境においてCPU間のキャッシュプローブ・トラフィックを低減することで、キャッシュの影響を受けやすいアプリケーションの性能が向上するという。HyperTransport 3.0や電力管理機能のAMD-P、仮想化技術のAMD-Vをサポートする点はこれまでと同じ。

 AMDでは今回の2427、2431のほか、動作クロック2.6GHzの最上位モデル2435もラインナップ。こちらに関しては「少々遅れて入荷する予定」(USER SIDE マルチ・スペース)という。


□6コアOpteron/Opteron 2435/2431/2427(Advanced Micro Devices)
http://www.amd.com/jp-ja/Processors/ProductInformation/0,,30_118_8796_16004,00.html
http://products.amd.com/en-us/OpteronCPUDetail.aspx?id=550
http://products.amd.com/en-us/OpteronCPUDetail.aspx?id=552
http://products.amd.com/en-us/OpteronCPUDetail.aspx?id=553

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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20090604_212385.html
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/20090602_212130.html
【2008年11月15日】45nm版Opteronが発売に、AMD初の45nm版CPU
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20081122/etc_amd.html

AMD Opteron

[撮影協力:USER SIDE マルチ・スペース]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。