【 2009年7月25日号 】
「神様」のSSD解説やアイドルショーなどのイベントが25日実施
雑誌「PCfan」主催
 「神様」ことIntel天野氏のSSD解説や、アイドルトークショーなどのセッションがあるイベント「PCfanCafe」が、25日(土)に実施された。主催はPC雑誌「PCfan」で、会場はカフェ ソラーレ リナックスカフェ秋葉原店(ブロックD2-[e2])。

 イベントでは、同誌ライター陣によるセッションや協賛各社の展示なども実施、多数の来場者でにぎわった。

□イベント告知
http://journal.mycom.co.jp/ad/2009/pcfancafe/index.html


  
「神様」がSSDをアピール
SSDはコントローラが命
    
 

●「神様」がSSDをアピール
 「SSDはコントローラが最重要」
 [動画を見る]

 自作PCの話題として最も注目できたのが、「神様」ことインテル天野氏のセッション。

 イベント冒頭で「今日はSSDを熱く語るっ!!」と宣言した天野氏。ひとしきりCore i7の解説をした後、「SSDはコントローラが重要」として、同社製SSDのコントローラの機能を解説した。

 その中心となったのが、不要な書き込みをしてしまった尺度を図る倍率値「Write Amplification factor」とブロック毎の書き込み回数の平準化を図る技術「Wear Leveling」。

 前者は「SSDでは消去単位と書き込み単位が異なるために、4KBを書き込む際でも、SSD内では128KB書き込まなくてはならない場合があり、この倍率を示す(128KB/4KBの場合は32倍)」という数値。

 氏の解説によると、昨年の他社製SLC-SSDではこの値が10倍程度のものがあったが、Intel製ではコントローラの工夫で1.1倍程度に抑止。実際の測定でも1.05倍に抑えているとグラフで示している。

 また、後者の「Wear Leveling」は特定ブロックの劣化を抑えるため、書き換えブロックを分散する技術だが、「他社の製品では高頻度ブロックと低頻度ブロックで3倍近く広がる例がある」と説明した後、同社製品では4%以下のブレしか出ないことを実測値で解説。

 これらの結果として同社製SSDでは、NANDフラッシュメモリの利用率が向上。実質上の書き換え寿命は、「他社コントローラのSLC-SSDよりも、SLCモデルで43倍、MLCモデルでも4.3倍ほど長くなる」とアピール。「MLCが嫌いな人もいると思うけど、結局はコントローラが最も重要」なのだという。

 このほかでは、SSDの信頼性に関する目安や、Intel製SSDの型番の読み方、Trimコマンドの対応見通しが「34nm版は間違いなく対応する予定だが、50nmに関しては“過度な期待”はできなそう」であることなどが解説された。

 また、SSDパッケージの解説では「謎の化粧箱」というモザイク写真が、CPUロードマップの解説ではVT-x対応CPUの詳細などが提示されている。

●「次」は選挙後?

 ちなみに氏のセッションはこれで3週連続。

 さすがに「4週目」は無いようで、最後は「次回は選挙後?」というスライドと「そこまでは次の製品は出ないかな……」という謎のつぶやきで締めくくられた。

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□PCfan
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