【 2009年8月1日号 】
34nm版Intel SSDが店頭から姿消す、当面は入手困難?
※(7/31更新)再入荷見通しなどを追記。
 先週発売された34nm版フラッシュ採用のIntel製SSDの不具合が今週告知、実質入手できない状態になっている。不具合そのものは、特定機能を明示的に利用しなければ問題ないため、多くのユーザーにとっては影響なさそうだが、「品薄の加速」という点では気になる動きだ。

●HDDパスワード機能の不具合で販売中断

 告知された不具合は「BIOSでHDDパスワードを設定した後、パスワードの変更や非設定を行うとSSDが使用不能になる」というもの。HDDパスワード機能を利用しない場合は問題なく使用できる。Intelでは、不具合修正版のファームウェアを後日公開するとしており、不具合発生者に対しては同社カスタマー・サポートセンターで交換/返金対応を行うとのこと。

 この機能の利用率はそれほど高くないと見られるが、多くのショップでは告知をうけて販売を中断、今週になって再入荷した製品も「当面は販売を見合わせる」という。今回の34nm版はそもそも「当面の流通量は少ない」とされ、発売直後から品薄だったが、こうした騒動でさらに品薄が加速されたかっこうだ。

●ファームウェア更新版は8月末?

 再入荷に関しては、「正規代理店から“ファームウェア更新版が8月末に入荷する”と聞いている」(複数ショップ)とされ、通常の流通はそれまでない見込み。ただし、「一部の並行輸入業者が在庫を持っている」と説明するショップもあり、場合によっては一部で販売される可能性もありそうだ。

 なお、対する50nm版フラッシュモデルは比較的豊富に流通中。最安値は80GBモデルで22,700円、160GBモデルで45,980円にまで下がってきており、値ごろ感も増しつつある状況だ。

 詳細な販売状況に関しては「HDD/SSD最安値情報」(30日調査/更新予定)も参照のこと。

□インテル カスタマー・サポートセンター
http://support.intel.co.jp/jp/support/product.htm

□関連記事
【2009年7月28日】Intel、34nmプロセス採用SSDが使用不能になる不具合(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20090728_305376.html
【2009年7月25日】34nm版のIntel製SSDが発売、性能も向上
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20090725/etc_intel.html

Intel SSDSA2MH080G2

[撮影協力:TWOTOP秋葉原本店ソフマップ 秋葉原 リユース総合館]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。