【 2009年10月31日号 】
電圧テスター一体型のOCマニア向けマザーが発売
 任意の場所を計測できる電圧テスターをオンボード搭載する、という非常にユニークなマザーボードがEVGAから発売された。製品名は「P55 Classified 200(160-LF-E659-KR)」で、実売価格は45,000円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 この製品はP55チップセットを採用、「3Way-SLI向けにnForce 200も搭載している」(OVERCLOCK WORKS)というLGA1156マザーボード。オーバークロッカーなど、コアなマニアを強く意識した製品で、PCI Expressスロットを個別に無効化できるジャンパピンやオンボードの電源スイッチ、さらにはそれらをフラットケーブルで延長できる有線リモコン基板まで付属する。

 また、CPUソケットは「通常の3倍の金含有量」という接点ピンを採用したもの。CPUソケット部のキャパシタにはノイズ発生が少ないという超低ESR/ESLキャパシタを採用しているという。

 独特な特徴である電圧テスターは、基板の右上部に用意されたもの。マザーボードの電圧測定機能とは独立しており、測定したい場所は同梱の測定バーで指定、測定された電圧は専用のLEDパネルで表示される。

 用意された測定バーは1本のみで、基板上には判りやすい接点として「VCORE」「VTT」「DIMM」「PCH」「CPU_PLL」「GND」と書かれた接点が用意されている。

 マザーボードのスロット構成はPCI Express x16×5本(レーン数の詳細は不明)+ PCI Express x16(x4動作)×1本 + PCI Express x1×1本と+DDR2 DIMM×4本で、前述のとおり3Way SLI対応。オンボードデバイスとしては2系統の1000Base-T LANと8ch サウンド、IEEE 1394を搭載している。ちなみに電源回路は「デジタルPWM」(OVERCLOCK WORKS)という。

 EVGAからは下位モデルの「P55 FTW 200」も同時発売されている。こちらもnForce 200を搭載したマニア向け製品だが、テスター無し&通常タイプのCPUソケットで、電源回路もアナログタイプ。基板レイアウトも一部異なっている。

□P55 Classified 200(EVGA)
http://www.evga.com/products/moreInfo.asp?pn=160-LF-E659-KR&family=Motherboard Family
□P55 FTW 200(EVGA)
http://www.evga.com/products/moreInfo.asp?pn=141-LF-E658-KR&family=Motherboard Family

EVGA P55 Classified 200

[撮影協力:OVERCLOCK WORKSパソコンショップ アーク]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。