【 2010年4月10日号 】
Xeonイベント実施、「x86最強マザー」も展示
「256プロセッサ」の画面も
 Xeonやサーバ環境などをアピールする一般向けイベント「Server Expo 2010」が10日(土)に開催された。会場はカフェ ソラーレ リナックスカフェ秋葉原店(ブロックD2-[e2])で、開催時間は13時〜17時。主催はシネックス。

 会場には「たぶんx86で現在最強」(シネックス)という4ソケットのXeonマザーやEVGAのOC向けXeonマザー(別記事参照)が展示されたほか、Intelやマイクロソフト、WesternDigital、ELSA、Promiseがセッションを実施(Intelセッションは別記事参照)。じゃんけん大会やXeon/Windows 7購入者向けの抽選会も行われた。

●「x86最強マザー」が展示、64スレッドを同時実行

 「サーバ向けの展示」という点で最も目を引いたのは、シネックスの担当者が「たぶんx86で現在最強」とアピールする4ソケットのXeonマザーボード「X8QB6-F」。

 これは、3月に発表された最大8コア/16スレッドの最新Xeon、「Xeon 7500」シリーズに対応したSuperMicroの製品。新ソケット「LGA1567」を4つ搭載、最大搭載時で、都合64スレッドがこの1枚で実行できるという。メモリスロットは合計32本、256GBまで実装できるとされている。

 ちなみにXeon 7500の現行最上位モデル「Xeon X7560」は、動作クロック2.26GHz(Turbo Boostあり)で、L3キャッシュは24MB。QPIは6.4GT/sで、メモリチャネル数は4チャネル。

 価格のほうももちろん最強級で、「マザーと対応4Uケースのセットで約60万円くらい」(説明員)、さらにCPUのOEM価格は先のX7560で1個335,420円(!)とされている。ざっと計算するとマザー+ケース+CPUだけで200万近くになる計算だ。なお、マザーボードの出荷は今月中の予定という。

 このほか、会場ではXeon X5680を利用した6×2×2=24スレッドの同時実行デモも行われた。

□関連記事
【2010年3月31日】インテル、16スレッド同時実行対応の「Xeon 7500番台」(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100331_357926.html

●「256プロセッサ」の画面や仮想→物理の移行デモも


マイクロソフト

マイクロソフト

WesternDigital

WesternDigital

Promise

Quadro CXの会場デモ
 セッションではマイクロソフトがWindows Server 2008 R2をアピール。仮想マシンをシャットダウン、同じPCでそのまま物理マシンとして再起動するデモや、256基の論理プロセッサ環境での画面例などを披露した。

 また、WesternDigitalでは「日本のOEMが求める品質基準はNASA並みで大変厳しいが、それをターゲットとしてきたことで、我々も鍛えられた」「その結果、日本のOEM向けでは6年間シェアトップになれた」と日本市場の価値を力説。その後、WesternDigital上位モデルの最新版「RE4」が搭載する信頼性向上機能を解説した。

 このほか、Intelでは「神様」こと天野氏がXeonやSSDを、PromiseではNASシステム「VessJBOD」や同社が準拠しているというHDDの省電力規格「MAID 2.0」を、ELSAではQuadroシリーズなどを説明している。

 天野氏のセッションについては別記事を参照のこと。

□ServerExpo 2010(シネックス)
http://www.synnex.co.jp/news/event-campaign/intel-event-00001.html


※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。