【 2010年4月24日号 】 | |
SilverStoneがイベント、 Radeon最上位も入る小型Mini-ITXケースをアピール |
SilverStoneが新製品などをアピールするイベントが24日(土)、カフェ ソラーレ リナックスカフェ秋葉原店(ブロックD2-[e2])で開催された。イベントでは「究極のMini-ITXケースを目指した」という同社の新型Mini-ITXケース「SG07」やその搭載ファン「Air Penetrator」などが国内で初めて展示されている。主催は国内代理店のマスタードシードで、開催時間は 13:00〜17:10。会場ではHDD-BOOSTの解説やビンゴ大会なども実施されている。
●Radeon HD 5970も入る「究極のMini-ITXケース」が展示
イベントの目玉とされたのが、同社が「究極のMini-ITXケース」を目指して設計したというSG07。このケースはいわゆるキューブタイプの製品で、222mm(幅)×350mm(奥行き)×190mm(高さ)というサイズながらも600Wの80 PLUS BRONZE電源を搭載、Radeon HD 5970も搭載可能とされている。こうした仕様を実現するため随所に工夫が凝らされているのも特徴だ。天面にある吸気口には「風がまっすぐ流れる」という新設計のファン「Air Penetrator」(後述)の18cmモデルを搭載、「TDP 95WまでのCPUならファンレスクーラーでも利用できる」とされたほか、底面には電源の吸気口やVGAの排気口が用意、さらに側面のビデオカード用吸気口はビデオカードにあわせて移動できる構造になっている。
ケースそのものはMini-ITX/Mini-DTX両対応で、拡張スロットは2本。ドライブベイは薄型光学ドライブ×1と3.5インチHDDベイ×1、2.5インチHDD×2を備える。
発売は5月末ごろの予定で、予価は「2万円台後半」。側面窓無しと側面窓ありの2種類が発売される予定という。
●「風がまっすぐ吹くファン」をデモ
また、このMini-ITXケースの技術的トピックとして紹介されたのが先述した「Air Penetrator」。これは、「普通はまっすぐ吹くファンでも、フィルタをつけると風が散ってしまう」という問題を解決するべく製品化したファン。
噴出し側に渦巻き型の整流パネルを追加したもので、「噴出空気が渦をつくるため、風が吹く角度が広まらず、ファンの中央方向によく風があたる」(SilverStone)のだという。会場では、渦の中に風船を置き、ファンを傾けても渦のおかげで風船が落ちない、といったユニークなデモも行われた。
なお、このファンは、SG07が搭載する18cmモデルと一般向けの12cmモデルが製品化される予定。
12cmモデルは効率を高めるために、羽を従来の50%増しに幅広化、「前の羽と次の羽がオーバーラップしている」という特徴もあるという。単品発売は5月下旬〜6月上旬で、予価は「12cmモデルで3千円以下」(同社)。
[動画] Air Penetratorのデモ / 18秒
※Youtubeで動画を視聴したい方はこちら
このほかでは、5インチベイにUSB 3.0コネクタと2.5インチリムーバブルベイ、薄型光学ドライブを設置できる5インチベイ+専用USB 3.0カードセット「TS03」も展示されていた。これの発売は「未定」(同社)とのこと。
内部コネクタはSATAを流用しているが、信号自体はUSB 3.0とのこと
□SilverStone
http://www.silverstonetek.com/
□イベント情報
http://www.mustardseed.co.jp/news/release100402.htmlSilverStone