【 2010年6月12日号 】
倍速駆動+超解像の三菱製液晶が発売、動画がウリ
 「動画がなめらかになる」とうたう三菱電機の23インチ液晶ディスプレイ「RDT232WM-Z(BK)」が発売された。実売価格は55,000円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

●倍速補完機能を搭載
 PC用ディスプレイでは初


左が倍速補完モード、フレーム数が多いので、スクロールがなめらか。右は通常モード。フレーム数が少ないため、実際に見るとカクつきが目立つ。

左:従来モデル、右:新モデル
 この製品は、「60フレーム/秒で入力した映像の“コマの間”をディスプレイ側で自動補完、コマ間に挿入して120フレーム/秒で表示することで、動画がなめらかなる」という液晶ディスプレイ。

 こうした倍速補完技術は液晶テレビの上位モデルでは一般的だが、PC用ディスプレイでは非常に稀。同時に搭載する、超解像技術によるシャープネス機能と合わせ、動画表示の高品質さが特徴だ。

 ショップでは、こうした性能をアピールするため、比較デモをしている例がほとんど。実際に見ると、縦/横にスクロールする文字/背景などでは、かなりなめらかさが向上している印象がある。

●ゲーム向けのスルーモードなども新設

 このほかでは、ゲーム向けの「スルーモード」が新設されたほか、画面の一部分だけを超解像化できるという「ギガクリア・ウィンドウ」機能(Windows Vista/7対応)、3次元IP変換回路の内蔵、デジタル入力同士のPinP表示の対応など、画質/機能面で多くの点が改良されている。

 液晶ディスプレイとしてのスペックは、ディスプレイサイズが23インチ、解像度がフルHD(1,920×1,080ドット)、輝度が300cd/平方m、コントラスト比が1,000:1(最大5,000:1)など。入力はHDMI×2とDVI-D、D5、ミニD-SUB15ピンなど。スピーカーは3W+3Wを内蔵している。

 なお、液晶パネルは120Hz対応だが、ディスプレイとしての対応入力信号は56〜76Hz。3D Visionへの対応は謳われていない。

□ニュースリリース
http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2010/0518-a.htm

□関連記事
【2010年5月18日】 三菱、業界初の倍速補間駆動対応液晶ディスプレイ(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100518_367745.html
【2010年5月1日】3D液晶は2Dでも高画質?、比較デモ中
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20100501/etc_lg.html

三菱電機 RDT232WM-Z(BK)

[撮影協力:TSUKUMO eX.T-ZONE. PC DIY SHOPTWOTOP秋葉原本店]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。