【 2010年7月3日号 】
ノート用PCIe外付けキットに廉価版、近日発売
6千円〜
 ノートPCで、デスクトップPC用のPCI Expressカードを使えるようにするというユニークな変換アダプタが近日発売される見込みだ。T-ZONE. PC DIY SHOPはサンプルを入荷しており、販売可能な製品は来週入荷する予定。予価が約6千円からと安価なのも特徴だ。

 同店が予告しているのはPCI Express x16カード対応の「PE4H-EC2C」(予価14,980円)と、PCI Express x1カード対応の「PE3」(同5,980円)。なお、同店は「研究用」として販売するという。


●PCIe x16カードをExpressCard/34スロットで利用

 PE4H-EC2Cは、PCI Express x16対応の拡張カードをExpressCard/34スロットで使えるようにするアダプタ。

 PCI Express x16スロットを備えた基板とExpressCard/34カードなどがセットになっており、両者をMini HDMIケーブルで結ぶという仕組みだ。

 Mini HDMIインターフェイスはデータ転送用に流用されているもので、映像出力機能は備えていない。また、スロット基板にはACアダプタまたはATX電源を用いて電源を供給する必要があるが、電源そのものは別売。キットにはATX電源制御基板が付属している。

 装着したPCI Express x16カードはx1モードで動作。スロット基板にはMini HDMIポートが4基搭載されており、PC側が対応していれば、複数のMini HDMIケーブルを併用することで帯域を増やすことも可能という。コネクタには「PCIe x1」から「PCIe x4」までシルク印刷されているが、これを利用できるPC側インターフェイスカードがないため、実質的には利用不可。

 このほか、ExpressCardスロットから引き回したUSBコネクタもついている。


●6千円のPCIe x1アダプタも発売予定

 また、予価6千円と安価なPE3は、PCI Express x1対応の拡張カードをExpressCard/34スロットで使用するためのアダプタ。

 PE4H-EC2Cとは異なる構造で、ExpressCard/34カードの端に、PCI Express x1スロット付きのミニ基板が直付けされているという簡易な構成。外部電源を供給するための機構もないため、電力不足などにより動作しない場合もあるという。

 USBコネクタがあるのはPE4H-EC2Cと同様。

 こうした拡張キットはこれまでにも存在していたが、6千円〜1万5千円というのはかなり安価。そもそも「実験用」とされている上、ケースなどもないため、見た目や使い勝手に工夫がいるが、ノートPCを強化してみたい向きには、ちょっと面白い製品といえそうだ。

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PE4H-EC2C

[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOP]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。