6コアCPUの「廉価版」やLGA1156 CPUの省電力版など、3種類のIntel CPUが18日（日）に発売された。既存モデルの一部も価格が大きく値下がりしている。

　発売されたのは、6コア/LGA1366対応のCore i7-970（クロック3.2GHz/実売価格86,000円前後）と、LGA1156対応/4コアのCore i7-870S（2.66GHz/TDP 82W/34,000円前後）、Core i5-760（2.8GHz/20,000円前後）。価格については「今週見つけた新製品」も参照のこと。

●6コアCPUの「廉価版」と1156対応の省電力版など

Core i7-970	Core i7-970
Core i7-970	Core i7-970
Core i7-870S	Core i7-870S
Core i7-870S	Core i7-870S
Core i5-760	Core i5-760
Core i5-760	Core i5-760

　デスクトップPC向けではCore i7-980X Extreme Edition（クロック3.33GHz,QPI速度6.4GT/s）に続く2つ目のIntel製6コアCPU。Core i7-980X Extreme Editionの下位にあたるモデルで、動作クロックが3.2GHz（Turbo Boost時3.46GHz）に、QPI速度が4.8 GT/sにそれぞれ低下している。このほかの仕様はCore i7-980X Extreme Editionとほぼ同じで、製造プロセス32nm、3次キャッシュ容量12MB、TDP 130Wなど。なお、980X Extreme Editionの実売価格は9万円台後半で、価格差はおおむね1万5千円程度、ということになる。

※7月21日(火)更新
　当初、Core i7-970のQPI速度を「6.4GT/s」と記載しておりましたが、正しくは「4.8 GT/s」になります。お詫びして訂正いたします。

　Core i7-870SはLGA1156対応のクアッドコアCPU。

　Core i7-870の「省電力版」という位置付けで、モデルナンバーの数字部分は変わらないもののクロックは2.93GHz→2.66GHzに低下、代わりにTDPが95W→82Wに改善されている。主なスペックは、製造プロセス45nm、3次キャッシュ容量8MBなど。GPUは非内蔵。

　また、Core i5-760はクアッドコア版Core i5シリーズで最も高クロックとなる製品。

　Core i5-750のクロック向上版という位置づけで、クロックは2.66GHz→2.8GHzに向上している。製造プロセスは45nm、3次キャッシュ容量8MBなど。GPUは非内蔵。

●Core i7-870が値下がり、2万円台後半に

　17日（土）時点で、既に石丸電気本店が28,980円に値下げして販売していたが、18日（日）には多くのショップが同程度の価格に値下げ。同CPUは、先月までは53,000円〜55,000円前後で販売されていたが、倍率フリーでほぼ同スペックのOCモデル「Core i7-875K」が6月に3万円台で発売、価格逆転とも言える状態になっていた。

□製品情報（Intel）
http://www.intel.com/products/processor/corei7/index.htm

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Intel Core i7-970

[撮影協力:パソコンショップ アークとクレバリー1号店とTWOTOP秋葉原本店とZOA 秋葉原本店とクレバリー インターネット館とドスパラ秋葉原本店と石丸電気本店]