【 2010年10月23日号 】
電源コネクタが3つあるGTX 480が来週発売、OC仕様の強化版
「液体窒素冷却用」のスイッチも
※(10/22更新)基板写真を追加。
「液体窒素冷却用」スイッチなどを追記。

 「ミリタリークラス」の耐熱性能を持つというオーバークロックタイプのGeForce GTX 480カード「N480GTX Lightning」がMSIから26日(火)に発売される見込みだ。外部電源端子は通常製品より多い3基が装備されている。

 予告しているのはツクモパソコン本店パソコンショップ アークOVERCLOCK WORKSなど。TSUKUMO eX.では予価を64,800円と告知、これら3店舗では動作デモも行なわれている。


●16フェーズ電源回路を搭載
 「液体窒素冷却用」のスイッチも


「液体窒素冷却向け」スイッチ

BIOS切り替えスイッチ

「液体窒素冷却向け」スイッチ
 N480GTX Lightningでは、パワフルかつ安定した動作を実現するという16フェーズPWM電源回路を備えるほか、同社が「ミリタリークラス」と名付ける品質を実現しているのが特徴。

 こうした仕様を実現するためか、通常2個の電源コネクタを、8ピン端子2基+6ピン端子1基に強化。電源関係のパーツにもHi-C CAPや固体チョークコイル、アルミ固体電解コンデンサといった高品質な部品を採用している。同社によると、これらの結果、長寿命、低ノイズを実現し、米国防総省の規格「MIL-PRF-39003L」に準拠した耐熱特性もクリアしたという。

 冷却システムには、8mm径のヒートパイプや2基の80mmファンにより強力に放熱できるという「Twin Frozr III」を採用。また、同社独自のオーバークロック向けツール「AfterBurner」による制御にも対応している。

 また、興味深いのが「液体窒素冷却向け」(OVERCLOCK WORKS)という切り替えスイッチが基板裏面に存在する点。これらスイッチは公式な製品仕様に書かれていないため、実際の目的は不明だが、「液体窒素冷却用に電圧セッティングを切り替えるのが簡単にできる」(同店)とのこと。また、ビデオBIOSの切り替えスイッチもついており、「オーバークロック時、BIOSが消えてしまった場合に便利」(同)という。

 カードの厚さは2スロットサイズ。動作クロックはコアコア750MHz、メモリ4,000MHz。搭載メモリはGDDR5 1,536MB。映像端子はDisplayPort、Mini HDMI、DVI(2基)を備えている。付属品はDVI−VGA変換アダプタ、Mini HDMI−HDMI変換アダプタなど。要求される具体的な電源スペックは、今のところ不明。


□N480GTX Lightning(エムエスアイコンピュータージャパン)
http://www.msi-computer.co.jp/products/VGA/N480GTX_Lightning.html

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MSI N480GTX Lightning

[撮影協力:ツクモパソコン本店OVERCLOCK WORKS]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。