【 2010年11月27日号 】
3D Vision対応の小型自作キットが発売に

 モバイルCore i5-560MやBDドライブなどを搭載し、NVIDIA 3D Visionへの対応をうたったコンパクトなPC自作キット「Vision 3D 156B」がASRockから発売された。

 実売価格は自作キットのみのモデルが93,480円、HDD 500GB/メモリ4GB搭載モデルが105,480円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。


●モバイル版Core i5とモバイル版GeForce、BDリードドライブを搭載
 Blu-ray 3Dも再生可

 Vision 3Dシリーズは9月の同社イベントでも展示されたHTPC向け自作キット。小型ながら3D VisionやBlu-ray 3Dへの対応をうたっているのが大きな特徴で、幅200×高さ70×奥行き200mmというコンパクトな筐体に、CPUやGeForce GT425Mによるグラフィックス機能、Blu-rayリードドライブなどがあらかじめ搭載されている。2基のフロントUSB 3.0ポートを備えている点も魅力といえる。

 実際に3D機能を使うには、3D Vision対応のグラスやディスプレイなどを別途用意する必要があるものの、Blu-ray 3Dも再生できるGeForce GT425MやBDリードドライブを標準搭載しているのは小型PCでは珍しいメリット。省スペースの3D対応HTPCを自作したい向きには有力な選択肢となりそうだ。

 CPUソケットはSocket G1で、標準搭載CPUのほかCore i7/i5/i3シリーズにも対応。チップセットはIntel HM55 Express。HDDはSerial ATA接続の2.5インチタイプ1基が、メモリはSO-DIMM 2枚(DDR3 1066、最大8GB)がそれぞれ搭載できる。

 主な搭載機能はHDMI、DVI-I、Gigabit Ethernet、無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)、eSATA、USB 3.0、7.1チャンネルサウンド、4メディア対応メモリカードリーダ。付属品は90W ACアダプタ、ワイヤレスリモコン、再生ソフト「Cyberlink PowerDVD 10」など。

 なお、GPUはノート向けのMXMモジュールで搭載されている構造。MXMモジュールの単品販売は今のところ見かけないが、将来のアップグレードの可能性としても考えられそうだ。


□Vision 3D Series(ASRock)
http://www.asrock.com/nettop/overview.jp.asp?Model=Vision%203D%20Series

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ASRock Vision 3D

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。