【 2011年1月8日号 】
「神様」がSandy Bridgeを解説、「K型番以外でも倍率変更可能」、
P67/H67の意外な機能差も説明


スティーブ・ダルマン氏

2010年、日本だけで36万個のCore i5/i7が売れたと説明する

英漢字書道家、國重友美さんの書初めデモ

アルファベットの「speed」という文字で漢字の「速」を表現したものという

 9日(日)にはIntelがSandy Bridgeのアピールイベント「Intel Technology Day in Akiba 2011」を実施した。会場はベルサール秋葉原。

 イベントでは、Intel本社副社長スティーブ・ダルマン氏が登壇、解説を行ったほか、英漢字書道家、國重友美さんの書初めデモも披露、さらに豪華景品が当たるスタンプラリー「インテル アキバ駅伝」も行われた。

 また、自作的に興味深いセッションとしては「神様」ことIntel 天野氏のセッションが実施。

 概要的には、正式発表前に行った昨年末のセッションの完全版だが、「K型番」でないCPUでも倍率変更によるオーバークロックが条件付でできることや、H67チップセットがオーバークロックに向かない理由、内蔵ハードウェアエンコード機能を利用できる条件など、あまり知られていないSandy Bridgeの特徴が明らかにされている。


●「K型番」以外でも4段階までOC可能


天野氏。ちなみに昨日は公約どおり深夜販売には参加しなかったとのこと

CPUの比較表

KじゃないCPUでも+4段のOCが可能

ただしP67限定

OCとHWエンコードの両立は「先の夢」

ハードウェアエンコーダはGPUのビデオドライバと連携して動作

Turbo Boost早見表

P67/H67の比較

Lucid様?


P67/H67では、チップセット内でクロックを生成

TurboBoost Tehnology 2の解説

Core i5-2400SとCore i3-2100T

内蔵GPUとビデオカードの併用について

HyperBoot
 まず、あまり知られていなかった情報として注目できるのが、OC向けCPUである「K型番」(Core i7-2600K/Core i5-2500K)以外のCore i5/i7でも、倍率変更が行える点。

 これは、Turbo Boost時の設定倍率を「定格+4段(0.4GHz)まで上げられる」というもので、Core i7-2600なら最大4.2GHz(定格3.8GHz)、Core i5-2500なら同4.10GHz(同3.7GHz)まで上げられることになる。本格的な「倍率固定解除」には及ばないものの、「ちょっと試してみたい」程度であれば、この範囲で十分ということはありそう。

 「K型番」が品薄になっていることもあり、気になる情報の一つといえる。

●倍率変更はP67限定
 HWエンコードは実質的にH67限定

 また、それに関連するのがチップセットによる機能の違い。

 年末のセッションで天野氏は「OCするならP系」と説明していたが、今回明らかにされた情報によると、H67チップセットは、「Turbo Boost時の上限倍率」がそもそも変更できない仕様という。

 そして逆にH67でしか(事実上)できないのが、CPU内蔵GPUによるハードウェアエンコード。氏の解説によると、CPU内蔵GPUを利用するエンコードソフトは、動作条件が「該当GPUがプライマリディスプレイになっていること」になっているものが多いが、P67では内蔵GPUをプライマリディスプレイに設定できないため、ここで「アウト」になってしまうという。

 つまり、「OCを取るか、GPUを取るか」ということになるが、氏は、H67にこのような制限がついている理由を「バリデーション(機能検証)が大変なので」と説明。OCとハードウェアエンコードの両方に対応したチップセットについては「先の夢」と表現している。

 なお、H67チップセットでは「Turbo Boost時の上限倍率」は変更できないものの、「通常動作時の倍率」に関しては16倍〜定格値の範囲で設定できるとのこと。

 また、クロック向上関連では、Sandy Bridgeに搭載した“TurboBoost Tehnology 2”も解説。これは、従来のTurbo Boostの発想である「TDPに余裕がある際、一時的にクロックを上げる」を進化、「許容できる熱の範囲」を短時間だけ広げることでTurbo Boostの適用範囲を広げたのだという。

 このほか、「Windows 7であれば内蔵GPUとビデオカードを両方使ったデュアルディスプレイ環境が利用でき、Intelマザーではそのための設定項目が用意されている」「Intel製マザー“P67BG”では、起動時間を短縮できるHyper Boot機能を搭載している」、さらには「省電力CPUとしてはCore i5-2400S(65W)のほかに、Core i3-2100T(35W)がリテールパッケージとして発売予定」などと解説、CPUに関しては“その下”が準備されていることなどが示唆されている。



□Intel Technology Day in Akiba 2011
http://www.info-event.jp/2011event/

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Intel

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。

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