【 2011年6月11日 】 | |
2段スライド・4段変形の変態スマートフォンが出現 Xperia PLAYにキーボードを増設 |
全てスライドした状態
全てスライドした状態本体が2段階にスライド、4つの違う形で利用可能、という世にもユニークなスマートフォンが現れた。
といっても売り物ではなく、Sony Ericssonのスマートフォン「Xperia PLAY」にスライド式のiPhone 4用キーボード「Ultra-thin Slide-out Wireless Keyboard」を増設したもの。両方を販売している三月兎2号店のスタッフがアイデアを思いつき、一晩で完成させたというものだ。
後述するように、法律上、電話として使うわけにはいかなそうだが、機構としては非常に興味深く、ユニークなものと言えるだろう。
なお、店頭展示などの予定は特にないとのこと。
●スライド式キーボードを増設
液晶 - ゲームパッド - キーボードの3段構造
Xperia PLAYは、もともとスライド式ゲームパッドを搭載しているが、追加されたスライド式キーボードはその下の位置。上から順に「液晶 - パッド - キーボード」と重なった構造になる。
パッドのみをスライドした状態
全てスライドした状態
スライドしていない状態
厚みは増している
キーボードのみをスライドした状態
裏側
シャツのポケットに入る
自立可能スライド操作は、パッドとキーボードをそれぞれ別に行えるため、スライドとしては2段階。本体形状としては「タッチ液晶のみ」「液晶+ゲームパッド」「液晶+キーボード」「液晶+ゲームパッド+キーボード」の4形態で使えることになる。
実際にスライド操作をしてみると、これが想像以上に快適。パッド部分、キーボード部分とも快適にスライドでき、両手での出し入れはもちろん、片手でもスムースに出し入れできる(詳細は動画参照)。
スライド後の本体バランスもなかなか良好。片方だけ引き出した状態はもちろん、パッドとキーボードを両方引き出した状態でも、双方を難なく同時利用できる印象だ。
また、キーボードの追加で分厚くなった本体だが、それでもシャツのポケットには入るサイズ。逆に、厚くなったおかげで、スタンドが無くても垂直に立てておける、というメリット(?)もあった。
[動画] キーボードまでスライドある改造版Xperiaを片手で開閉 / 6秒
※Youtubeで動画を視聴したい方はこちら
●iPhone 4用キーボードを予備裏蓋に接着
なお、キーボードと本体の接合は、Xperia PLAYの予備裏蓋を「Ultra-thin Slide-out Wireless Keyboard」とホットボンドで接着する、という大胆な方法。表面は凸凹が残っており、見た目は少々残念だが、その代わり本体 - キーボード間の接合には安定感がある。また、裏蓋を交換するだけで「標準品」に戻すことも可能だ。
●「改造品」のため電話としては使用不可
保護ケースなどを使った「改造」ならOK
なかなか面白い合体アイテムだが、残念なのはこれが「改造品」にあたる可能性が高そうなこと。法律上、改造品から電波を発射することはできないため、その場合は当然、通話や通信は行えない。また、今回の場合、そもそもXperia PLAYが国内認証を通っているかどうかも不明(技適マークの有無は未確認)。これらについては、ショップでも「思いつきを実現したかっただけで、実際に使うつもりはない」と説明している。
なお、法律上問題のない「改造方法」としては、裏蓋ではなく保護ケースなどに接着する、という方法が考えられる。見た目の問題は少々気になるが、豊富なiPhone用周辺機器をAndroidで活用する、という観点では注目できるかもしれない。
□Xperia PLAY(Sony Ericsson)
http://www.sonyericsson.com/cws/corporate/products/phoneportfolio/specification/xperia-play□関連記事
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http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20110402/etc_sony.htmlSony Ericsson Xperia PLAY [撮影協力:三月兎2号店]