【 2011年10月7日 】 | |
裸眼3Dディスプレイがデモ開始、受注扱い 利用者の頭を追跡して最適表示に |
LGの裸眼3D対応ディスプレイ「D2000N-PN」の店頭デモがついにスタートした。店頭デモを行なっているのはソフマップ 秋葉原 本館で、自由に操作できる状態で展示中。同店では受注扱いでの販売も行なっている。
実売価格は129,800円。ただし、具体的な納期は不明で、同店は納期について「確認が必要」としている。
●一般向けの裸眼3Dディスプレイ
内蔵カメラで向きを判定、画質を向上
D2000N-PNはTNタイプの20インチ液晶パネル(1,600×900ドット)を採用した裸眼3D対応ディスプレイ。左右の目の視差を作るためのフィルタがパネルに施されており、3Dグラスを使わずに肉眼で立体視が可能なのが大きな特徴だ。
ヘッドトラッキング用カメラ
ヘッドトラッキングのキャリブレーション中
3D表示中は解像度が低下する
ヘッドトラッキングのキャリブレーション中また、視聴者の位置にあわせて3D映像を最適化するという「ヘッドトラッキング機能」も特徴。本体上部に備えたカメラで視聴者の位置を追跡し、左目用と右目用の映像をリアルタイムにコントロール、視聴者の位置に合わせて3D映像を最適化するという。
実際に同店のデモ機で裸眼3Dを体験したところ、“3D感”は従来の裸眼3Dディスプレイよりは高いものの、3Dグラスを使うNVIDIA 3D VISIONシステムよりは低いといった印象だった。
ただ、ヘッドトラッキングのキャリブレーションを上手く行なえばさらに3D感を高めることもできそうで、そうした点でもなかなか興味深い製品と言える。
ちなみに、ヘッドトラッキングカメラは視聴者の目にフォーカスしている模様で、手で目を覆ったり後ろを向いたりすると認識しなかった。
3D表示には付属ソフト「TriDef 3D」を使用。DVDや写真などの2Dコンテンツや既存のPCゲームの3D表示にも対応している。ただし、Blu-rayソフトには非対応。
液晶パネルの主なスペックは、輝度250cd/平方メートル、コントラスト比1,000:1(最大5,000,000:1)、応答時間5ms。本体サイズは幅475.8×高さ166.4×奥行き367.5mm(スタンド含む)。映像入力端子はHDMIとDVI-Dを備える。ただし、HDMI端子は、3D対応のAV機器やゲーム機などには対応しないとされている。
付属品はDVI-Dケーブル、USBケーブル(ヘッドトラッキングカメラ接続用)、TriDef 3D収録ディスク、ユーティリティー収録ディスクなど。
□D2000N-PN/プレスリリース(LGエレクトロニクス・ジャパン)
http://www.lg.com/jp/it-product/monitor/LG-cinema-3d-D2000N-PN.jsp
http://www.lg.com/jp/press-release/article/20110914-mnt.jsp
□TriDef 3D
http://www.tridef.com/user-guide/tridef-3d/□関連記事
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http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20101009/etc_vpa.htmlLGエレクトロニクス D2000N-PN [撮影協力:ソフマップ 秋葉原 本館]