【 2012年3月1日 】 | |
Twitterでつぶやくワットチェッカー発売、ログ記録してグラフ表示も 無線LAN内蔵、設定はスマホで |
測定データを自動でTwitterに投稿するというユニークなワットチェッカー「TAP-TST9」がサンワサプライから発売された。
実売価格は29,400円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
●Twitterに自動投稿、グラフも表示
投稿間隔は2〜240分
TAP-TST9は電気製品の消費電力を測定できる電力計。測定は従来製品と同様、電気製品とコンセントとの間にこの製品を接続する仕組みで、電気料金や二酸化炭素排出量などを表示する機能も備えている。最大の特徴は、測定データを自動的にTwitterに投稿できる点。本体には無線LAN機能を内蔵、ルータを経由してインターネットに自動接続、Twitterにアクセスし、測定データを定期的に投稿する。
Twitterで消費電力のログを取るという発想はなかなかユニークで、遠隔地にある電気製品の消費電力をスマートフォン経由で確認する、といった利用も可能だ。
投稿できるデータは電圧(V)、電流(A)、有効電力(W)、積算電力量(kWh)、電気料金(円)、二酸化炭素排出量(kg)の6種類。
自動投稿の書式は、「 [名称]: 積算電力(0.18)KWH 料金(3.59)円 CO2(0.06)kg 電圧(103.2)V 電流(0.14)A 電力(8)W 」といったもの。設定できるのは、書式中の[名称]部分と、投稿先のログイン名/パスワード、投稿間隔(2〜240分)。「名称」は、「自動販売機A」「扇風機」などといった設定が想定されている。
なお、これらの設定は、無料のiPhone/Android端末用アプリ「WattChecker Commander」で行なう。アプリには、ツイートデータを取得して測定データをグラフ表示したり、測定ポイント(Twitter IDの位置情報)をマップで表示する機能も搭載されている。なお、これらの機能はスマートフォンからのみ利用可能。PCからは設定できないので要注意。
本体サイズは幅60×高さ130×奥行き36mm(突起部を除く)、重量は約145g。無線LANの到達距離は約25〜50m(屋内、障害物がない場合の最大)。定格容量は15A/125V(最大1,500W)。消費電力は約9.5W。
サンワサプライでは、実際につぶやいているデモアカウント「@wattchecker」も公開中。
数千円の製品もある電力計としては高価なモデルだが、「遠隔地の消費電力を確認する」「外出時、電気製品の消し忘れを確認する」「消費電力の状況を世間に周知する」など、工夫次第で様々な利用法が考えられる。ホビー用としても実用としてもなかなか興味深い製品だ。
□TAP-TST9/ニュースリリース(サンワサプライ)
http://www.sanwa.co.jp/product/syohin.asp?code=TAP-TST9
http://www.sanwa.co.jp/news/201202/tap-tst9/index.html
https://twitter.com/#!/wattchecker□関連記事
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