【 2012年6月4日 】 | |
Keplerコアの廉価版GeForceが発売、8,480円〜 GeForce GT 640 |
- ※(6/4 20:10更新)GPUのバリエーションについて追記
Leadtek製品Keplerベースの廉価版GeForce 600ファミリが初登場、「GeForce GT 640」を搭載したビデオカードが各社から多数発売された。
実売価格は8,480円前後〜13,800円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
●Keplerコアの廉価版GeForce
GeForce 600ファミリの廉価モデルについては、40nmプロセス製造でFermiベースの前世代コアを用いたGT 630/620/610が先にリリースされているが、今回のGT 640では、GTX 680などの上位モデルと同世代の、28nmプロセスでKeplerベースの最新コアが採用されている。
玄人志向製品
玄人志向製品
玄人志向製品GT 630/620/610はPCI Express 2.0までのサポートだったが、今回発売されたKeplerコアのGeForce GT 640ではPCI Express 3.0をサポート。CUDAコア数は384となっている。
なお、GeForce GT 640は、OEM向けモデルとして3種類がラインナップされているが、今回発売された各製品は、それらOEM向けとは微妙に違う仕様。
標準的なスペックは、PCI Express 3.0対応/コアクロック900MHz/DDR3メモリ/メモリクロック1.782GHzといったもので、これを超えるものが「OCモデル」として扱われている。
OEM向けのKepler版GeForce GT 640は、コアクロック797MHz/DDR3メモリ/メモリクロック1.782GHzの下位タイプ、コアクロック950MHz/GDDR5メモリ/メモリクロック5GHzの上位タイプがあるが、今回のGPUはそのちょうど中間と言った位置づけになる。
ちなみにOEM向けGeForce GT 640には、Fermiベースのものもある。こちらのスペックはPCI Express 2.0対応/コアクロック720MHz/DDR3メモリ/メモリクロック1.782GHz/CUDAコア数144個など。Fermi版GeForce GT 640のビデオカードは今のところ未確認。
●1スロットタイプからOCモデルまで多数発売
今回発売されたGT 640カードは、1スロットでLowProfileに対応した玄人志向「GF-GT640-LE1GHD」やLeadtek「WF GT640 1GBD3/LP」、OCモデルで2スロットタイプの独自クーラーを採用したGIGABYTE「GV-N640OC-2GI」やMSI「N640GT Twin Frozr SE 2G OC(912-V275-011)」など、各社で様々なデザインが採用されている。
MSI製品
GIGABYTE製品
ZOTAC製品
GAINWARD製品MSIの3製品は、同社独自の冷却システム「Twin Frozr SE」を採用。上位製品が搭載する「Twin Frozr III」などと比べるとシステムとしては小規模だが、カード表面を覆うカバーと2基のファンを用いた冷却システムが特徴的だ。
映像端子については、多くの製品がHDMI、DVI、VGAを各1基備えるという構成。HDMI/VGAに加えDVIを2基備えるGIGABYTEのGV-N640OC-2GIや、DVI 2基とMini HDMIを備えるZOTAC「ZT-60201-10L」といった構成の異なる製品もある。
□GeForce(NVIDIA)
http://www.nvidia.com/object/geforce_family.html□関連記事
【2012年6月4日】 NVIDIA、Keplerベースの「GeForce GT 640」 (PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20120604_537590.html
【2012年5月16日】NVIDIA、GeForce GTシリーズを600番台にリネーム(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20120516_533187.html
【2012年5月16日】GeForce 600ファミリに廉価版登場、ただしリネーム品
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20120519/etc_nvidia.htmlGeForce GT 640 [撮影協力:ドスパラパーツ館,TSUKUMO eX.,PC DIY SHOP FreeT,フェイス 秋葉原本店,パソコンショップ アーク]