【 2012年7月24日 】
デザイン向け、調整センサーが自動で飛び出るナナオの液晶がデモ

 「経年による変化」を自動でチェック、自動補正も行うというナナオのデザイン向けIPS液晶がTSUKUMO eX.でデモ中だ。最近発売される液晶ディスプレイとしては珍しく、解像度がWUXGA(1,920×1,200ドット)なのも特徴だ。

 デモされているのは同社が8月8日(水)に発売するColor Edge CX240。同店の予価は94,800円で、上位モデルのキャリブレーションソフト付きモデル(予価99,800円)や、さらにキャリブレーション用センサーも付属するモデル(予価104,800円)も取り扱い予定。


●経年変化を補正する「コレクションセンサー」を内蔵
 センサー出現から2〜3分で自動調整


コレクションセンサー出現状態

通常状態

キャリブレーション用センサー(上位モデルにのみ付属)
 Color Edge CX240は、経年変化を補正する「コレクションセンサー」を画面上端に搭載する、デザイン用途向けの液晶ディスプレイ。

 このコレクションセンサーは、「経年変化で徐々に暗くなる液晶の輝度をチェック、自動補正する」(ナナオ)というもの。センサー自体は上部中央に収納されており、設定した時間ごとに自動で、あるいは手動操作時に飛び出て画面表示を確認するしくみ。

 コレクションセンサーでは、色表現を調整するキャリブレーションのようなことはできないが、「一度キャリブレーションした内容をコレクションセンサーに記憶、定期的な表示補正を行う」(ナナオ)ことが可能。キャリブレータを内蔵した上位モデル「ColorEdge CG246」(直販価格159,800円)ほどの高機能は不要だが、色味を特に気にしたい、という向きには良さそうだ。

 ちなみに、このコレクションセンサーを動作させると、調整専用の画面表示に切り替わり、2〜3分間は自動で処理が進行する。センサー周囲だけ色が変わるなど、こうした自動調整ならではの処理が進むのでそうした点でも興味深い。店頭デモでは上位モデルに添付されるキャリブレーションセンサーも含め、店頭で自由に操作可能だ。

 このほか、「デザイン向け」としての特徴は、Adobe RGB色域を97%表現できる広色域対応や、工場出荷時に個別調整されていること、DisplayPort接続時の10bit表示、色ムラの補正機能、「わずか約7分」(ナナオ)で輝度や色、階調特性が安定することなど。紙の見え方を再現する「Paperモード」も採用している。

 液晶パネルはIPSで、解像度は1,920×1,200ドット。輝度は最大300cd/平方メートル、コントラスト比は1,000:1、応答速度は7.7ms(中間階調域)。入力コネクタはDisplayPort、HDMI、DVIを備える。


□ColorEdge CX240(株式会社ナナオ)
http://www.eizo.co.jp/products/ce/cx240/index.html

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【2012年7月24日】 ナナオ、ラインナップを一新したグラフィック向け液晶「ColorEdge」(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20120724_548753.html

ナナオ Color Edge CX240

[撮影協力:TSUKUMO eX.]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。