【 2012年7月27日 】
スーパーハイビジョンのオリンピックPVがアキバで実施、3,300万画素
NHK主催、8月12日(日)まで

※(7/28更新)開始後の状況を追記
2台あるデモ機、無線LANのフリースポットなど。

 NHKが研究中の「スーパーハイビジョン」を活用、3,300万画素の300インチプロジェクターで見られるロンドンオリンピックのパブリックビューイング(PV)がベルサール秋葉原で実施予定だ。

 NHKが実施するイベントで、期間は7月28日(土)〜8月12日(日)。


 このパブリックビューイングは、日本時間の7月28日(土)に開幕するロンドンオリンピックの開会式や競技の模様を一般向けに上映するもの。上映内容は、日毎に違う35〜45分の固定内容の繰り返しで、日によってはライブ映像も予定されている。上映開始は10:00〜17:00の毎正時(00分)から。

 ディスプレイには、NHKが中心となって研究開発している「スーパーハイビジョン」を使用。画素数はフルハイビジョン(200万)の約16倍となる3,300万で、22.2チャンネルの3D音響システムも備えている。秋葉原の会場には300インチのプロジェクターが設置される。

 入場は無料。会場の中央付近には「特に視聴環境が良い」(NHK)というスペシャルシート(無料、要予約)が設置される。スペシャルシート以外の座席では、来場者が自由に視聴できる。

 また、NHKの番組、アニメなどに関連したイベントや、放送技術の展示なども実施。イベントでは「すイエんサーガールズ」や声優、お笑い芸人「ペナルティ」などの出演が予定されている。


●渋谷、福島でも実施予定

 なお、パブリックビューイングは東京・渋谷のNHK「ふれあいホール」「スタジオパーク」、福島のNHK福島放送局でも実施される。会場ごとに異なる上映設備が使用され、ふれあいホールには520インチプロジェクターが、スタジオパークには360インチ液晶ディスプレイが、福島会場には350インチプロジェクターが、それぞれ設置される。



※以下、28日更新分

●スーパーハイビジョンは屋外、屋内の2箇所に設置
 無線LAN&休憩所も用意


屋外設置のSHVディスプレイ(27日撮影)

屋外設置のSHVディスプレイ(26日撮影)
 28日(土)に始まったこのイベントだが、開始後に確認すると、スーパーハイビジョンのデモは2箇所で実施されており、それぞれ別の機材が使われている。目玉の300インチプロジェクターはやや判りにくいので注意が必要だ。

 まず、その300インチプロジェクターが設置されているのはイベント会場内、パネル展示室の奥にある黒い扉の奥。

 雰囲気はミニシアターで、事前の予約席はあるものの、それ以外は立ち見を含めて自由に見られる。毎時0分からの上映開始後は目立った呼び込みなどをしていないため、思わず入場できなさそうに思ってしまうが、スタッフに確認したところ「途中の入退場もOK」とのこと。定員制限がかかる可能性もあるが、気になる場合はスタッフに声をかけて確認するといいだろう。

 もう1ヶ所のデモは屋外、交差点に面した角に設置された80インチ程度(?)のディスプレイで、こちらはオリンピックとは無関係のデモ映像を常時流していた。

 気軽に見られるため、「ちょっと見てみたい」という向きにはいいが、室内の300インチプロジェクターよりは迫力はなく、音響システムも単なるステレオなのでその点は注意。

 ちなみに、スーパーハイビジョンの実力をより明確に確認できるのは、やはり300インチのプロジェクター。オリンピック開会式の映像では非常に細かい部分まで確認でき、現行のHD解像度を超える精細さに驚ける。上映場所が判りにくいのが難点だが、画質や音質をよく確認したいならこちらを見たほうがいいだろう。

 このほか、会場屋外には簡単な休憩所が設置。無線LANの無料アクセスポイントやPC、iPadなどが設置されている。PCやiPadで利用できるWebサイトは限定されているようだが、無線LANのアクセスポイントは特に利用制限はないようだ。


□スーパーハイビジョン ロンドンオリンピック パブリックビューイング(日本放送協会)
http://www.nhk.or.jp/shv/index.html
□ベルサール秋葉原での上映スケジュール・イベント内容
http://www.nhk.or.jp/shv/akihabara.html

□関連記事
【2012年6月8日】NHK、オリンピック初のTV向けハイビジョン配信を実施(AV Watch)
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20120608_538905.html



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