【 2012年11月3日 】 | |
AMDがイベント開催、VisheraとCore i5をグラフで対決 展示はTrinity中心、7870のEyefinityも |
「Vishera」こと、AMD FX新シリーズの発売を記念したイベント「AMD“Vishera”と未来(Trinity)」が、3日(土)に開催された。主催は日本AMDで、会場は秋葉原UDXのイベントホール「UDX GALLERY」。
UDX GALLERYは自作系イベントでは比較的珍しい会場だが、面積は広く、10社以上が展示ブースを設置。主にSocket FM2マザーボードやビデオカードを展示。Mini-ITXマザーボードやビデオカードでは新製品も一部見られた。
イベントの最後には来場者プレゼント抽選会を実施。日本AMDでは「今後は、こうしたイベントを積極的にやっていきたい」とコメントしている。
●「VisheraはOCやマルチスレッドで有利」とアピール
メインとなるAMDのセッションでは、同社のデスクトップ製品担当の副社長、Leslie Sobon氏が登壇。VisheraやTrinityのアピールを行った。
Leslie Sobon氏
ライバルCPUを直接示す例が多かった
4製品それぞれに「対応するライバル」が示されている
「マルチスレッドならAMD FXが有利」とアピール
FX-8350+Radeon HD 7850とCore i5 3570K+GeForce GTX 650 Tiの比較
水冷で5GHzにOCした例
水冷で5GHzにOCした例まずアピールされたのは発売間もないVisheraで、モデルごとにIntelのライバルCPUを設定、「どのモデルでもコア数もスレッド数も、周波数も多い」とアピール。具体的なパフォーマンスについては、マルチスレッド環境をアピールする内容が多く、シングルスレッドでCore i3/i5などに劣っていたMP3エンコードの速度がマルチスレッド下で逆転することなどが紹介された。
もう一つ強調されたのが「全てのモデルがアンロックされており、オーバークロックできる」(AMD)点。ベンチマーク結果については、FX-4300/FX-6300/FX-8350を水冷で5GHzにオーバークロックしたというベンチマークなどが紹介されている。
また、TrinityについてもIntel CPUとの具体的な比較が多く、「IntelのローエンドCPUとNVIDIAローエンドGPUの組み合わせより安価で高性能」とアピール。また、OpenCLによるGPU利用が広まっていることにも触れ、フリーのフォトレタッチソフト「GIMP」の一部フィルタがすでに対応していることなどが紹介された。
A10 5800KとCore i5 3450+GeForce GT 630の比較
A10 5800KとCore i5 3450+GeForce GT 630の比較
GIMPも一部フィルタがOpenCLに対応している
今後もSocket FM2を使っていくというなお、前回のイベントでも公表されているが今後3年間、同じSocket FM2を利用していくことを表明。次世代のAPUもSocket FM2で登場することを説明している。
●展示会場はTrinityやビデオカードが中心、Radeon HD 7870ベースのEyefinityも一方、展示ブースでは、ASUSやGIGABYTE、MSI、ASRockなどのマザーボードメーカーやSAPPHIRE、玄人志向、VTXといったビデオカードメーカーなどがマザーボードやビデオカードを展示した。
展示の多くは発売済みのSocket FM2マザーボードやビデオカードだったが、一部に目立った製品も展示されていた。具体的には以下の通り。
□日本AMD
http://www.amd.com/jp/Pages/AMDHomePage.aspx□関連記事
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