ボクたちが愛した、想い出のレトロパソコン・ゲームたち

MSX用のベストゲームとして挙げる人も多い「グラディウス2」

アーケード版は「II」ですが、MSX版は「2」ということで、パッケージでも「2」が目立ちます。

 想い出のレトロパソコンやゲームを写真とともに振り返る本コーナー、今回紹介するのはMSX用ベストタイトルとして挙げる人も多い「グラディウス2」です。1987年に当時のコナミから発売されました。

自機は、「グラディウス」のビックバイパーから「メタリオン」に変わっています。このあたりのストーリーを、凝ったデモで説明してくれるので、雰囲気が盛り上がります。

 1985年にゲームセンターに現れた「グラディウス」が爆発的な人気となり、さまざまなコンシューマ機やパソコンなどに移植されました。MSXにも登場しましたが、そのオリジナル続編となったのが「グラディウス2」です。

 基本的なシステムは「グラディウス」と同じですが、各ステージ最後に現れるボスを倒して艦内に侵入しコアまでたどり着くと、条件次第ではパワーアップゲージが増える仕組みになっていました。更に、1面から初めて7面をクリアすると意外な事実が発覚し、今度は1面まで戻ることになる展開には驚いたものです。

オプションは2つまでですが、レーザーは短いファミコン版と違い長く表示されます。流れている美しいBGMをお届けできないのが悲しいところです(笑)。

 家庭用ゲームということで、クリアまでのプレイ時間はシューティングゲームとしては長く、最強状態までパワーアップしても気を抜くとやられてしまう難易度だったため、最後まで緊張したプレイが楽しめたのも好印象でした。特に、レーザーを装備したまま復路の9面を始めて、レーザーを反射する敵にやられた人は多いはずです。

 当時のコナミが独自に開発した音源チップSCCを搭載しており、奏でられるBGMが名曲揃いだったというのも心に残っています。同社の他タイトルカートリッジをスロット2に挿すと自機の形が変わったり裏技が使えるなど、ユニークな仕様も話題になりました。後に、X68000向けにリメイクされた「NEMESIS’90改」が発売されましたが、それについてはまた別の機会に取り上げたいと思います。

当時の広告にも、SCCに関しての記述が見られます。実際に聞いたときは、それまでのゲームとの違いに驚いたものです。