ボクたちが愛した、想い出のレトロパソコン・ゲームたち
日本のパーソナルコンピュータ史に残る名機「NEC PC-8001」
2017年6月27日 07:05
想い出のレトロパソコンやゲームを写真とともに振り返る本コーナー。今回取り上げるのは、NECが1979年に発売し、パーソナルコンピュータを代表する1台となった「PC-8001」です。
1979年はまだ、ワンボードマイコンなどが数多く発売されていましたが、前年には日立が「ベーシックマスター」を、SHARPが「MZ-80K」をリリースし、少しずつマイコンが身近になって来たこの年に登場したのが、NECの「PC-8001」でした。
クリーム色の筐体に納められた本体とキーボード、一般的なテレビのほか専用ディスプレイにも映し出せる機能、160×100ドットのセミグラフィック、そして168,000円という、当時の他機種と比べると若干割安な価格設定のおかげで、約3年間で25万台ほどの売上を記録したのでした。
当時の雑誌を見返すと、PC-8001に割かれるページの割合もそれなりにあり、人気があったことがうかがえます。雑誌「I/O」では、PC-8001用のゲームを芸夢狂人さんや中村光一さんなどが投稿しており、その出来映えは当時としては非常に高いクオリティでした。
それら面白いゲームを遊ぶには、長きにわたるマシン語ダンプリストを入力する苦痛が待っていましたが、今ならOCRソフトで簡単にできてしまうので、試してみてはいかがでしょうか?
搭載していたN-BASICは、その後に発売された「PC-8001mkII」「PC-8001mkIISR」だけでなく、「PC-8801」シリーズにも内蔵されています。