ボクたちが愛した、想い出のレトロパソコン・ゲームたち
全世界で大ヒットを記録した歯ごたえあるアクションパズルゲーム「ロードランナー」
2017年9月11日 00:10
想い出のレトロパソコンやゲームを写真とともに振り返る本コーナー。今回は、日本ではシステムソフトなどから発売された世界的名作「ロードランナー」を取り上げます。
システムソフトと言えば、1983年当時は「珊瑚海海戦」や「選挙」といったシミュレーションゲームの印象が強いソフトハウスでした。しかし、83年も終わりが近づく頃になると、ブローダーバンド社のゲームを発売しますという広告を掲載し始め、その第1弾として登場したのが「ロードランナー」でした。
オリジナルはAppleII版ですが、83年末から84年にかけて国産機種に次々と移植され、中毒者続出という大変な人気を呼んだソフトとなりました。ゲームのルールは誰もが知っていると思いますが、金塊をすべて回収し最上段にたどり着ければクリアとなり、その途中の手順は自由ということ。そして、150ものステージが用意されている点、さらにはエディットモードでステージを自由にクリエイト出来たことが、その人気の秘訣だったと思います。
PC-8001mkII用テープ版では、一度に遊べるのは10ステージで、次の10面をプレイするにはメニューから逐一ロードする必用があったのが一手間でした。そのメニューからは、スピードの調整や残機(人?)を増やしたりといった設定も簡単に行えたので、夜中に親の目を盗んでプレイしまくったものです。
なお、機種によってはオリジナル版と異なるステージサイズになっているものもありますが、筆者が遊んだPC-8001mkII版は幸いにして同サイズでした。ただし、金塊がどう見ても白地に赤線が引かれた“タル”にしか見えないという、悲しい部分がありますが……。
この後、特定の機種向けには「チャンピオンシップロードランナー」や「保存版ロードランナー」などがリリースされたほか、ゲームセンターでも遊べるようになるなど、大ブームを巻き起こしました。お約束と言うべきか、似たような作品もいくつか登場しています。これもひとえに、「ロードランナー」という作品がいかに凄かったのかを示していると思います。