ボクたちが愛した、想い出のレトロパソコン・ゲームたち
シンプルな画面に隠された謎に夢中になった「MYSTERY HOUSE」
2017年10月23日 00:05
想い出のレトロパソコンやゲームを写真とともに振り返る本コーナー。今回はマイクロキャビンが1982年に発売し、国内でアドベンチャーゲームを有名にした「MYSTERY HOUSE」を取り上げます。
1982年当時は、パソコン用ソフトというとアクションとシューティング、そしてパズル・テーブルゲームなどが主流でした。そんな年の6月に、MZ-80B用タイトルとして発売されたのを皮切りに、数多くのパソコンに登場したのがアドベンチャーゲーム「MYSTERY HOUSE」です。
日本におけるアドベンチャーゲームの立役者であり、ブームを作ったタイトルと表現しても過言ではないでしょう。
館の中へと足を踏み入れたプレイヤーは、どこかに隠されているお宝を探すべく、さまざまなコマンドを入力して探索します。例えば、ドアの前にいるのであれば“ドウスル”に対して「OPEN」、“ナニヲ”には「DOOR」と入力すると、ドアが開くといった仕組みです。
マップはそれほど広くないのですが、地図を描かないと迷子になったり取った行動を忘れてしまうため、方眼紙にマッピングするという作業が欠かせませんでした。今なら、しっかりマッピングを行いプレイすれば1日もかからずにクリアできると思いますが、当時小中学生だったユーザーには難しい部分があったかもしれません。
今回使用している画面写真はPC-8001mkIIのものですが、PC-6001版ではグラフィック画面とテキスト画面が切り替わって表示されるので、若干難しく感じられました。また、FM-7版やMSX版、X1版はカラフルなグラフィックが使用されているなど、機種ごとに特徴がある作りとなっています。
本作の登場後はアドベンチャーブームとなり、「デゼニランド」や「スターアーサー伝説」シリーズ、「ポートピア連続殺人事件」などの名作が次々と生まれます。ただし、なかには突拍子もない単語を入力させる、いわゆる言葉探しで苦労させるというタイトルも少なくありませんでした。それらのタイトルや、難解なアドベンチャーゲームを雑誌で取り上げヒントを提供する記事を書いた有名人物などに関しては、また別の機会に掲載したいと思います。