ボクたちが愛した、想い出のレトロゲームたち
「テグザー」に続く、ゲームアーツの傑作タイトル「シルフィード」
2018年4月16日 00:05
当時の懐かしい広告とゲーム画面で、国産PCの歴史とノスタルジーに浸れる連載コーナー。今回は、ゲームアーツの誇る名作シューティングゲーム「シルフィード」を取り上げます
1985年に発売されて大ヒットを飛ばした「テグザー」を世に送り出したゲームアーツですが、その次のビッグタイトルとして発表されていたのが「シルフィード」でした。「テグザー」のソフトハウスが出すシューティングゲームということで大いに期待されましたが、開発が難航したために予定していた発売日よりも遅れ、最終的にPC-8801mkIISR以降対応版が1986年末近くになってのリリースとなりました。
しかし、待たせた時間を忘れさせるほどにゲーム内容は良く出来ており、凝ったオープニングデモや雰囲気を盛り上げるのに欠かせないBGM、毎秒15枚の高速書き換え処理、起動時などに喋る新鮮さ、そしてアーケードゲームライクな難易度など、目を見張る部分が数多くありました。点数が一定数を越えると使える武器の種類が増え、最終的には5種類から選択できるようになるだけでなく、4種類の武器は装備中にダメージを2回受けると次から2ステージは使用できなくなるため、自分なりの戦略を立てる楽しみもありました。
PC-8801mkIISRシリーズ対応のシューティングゲームのなかでも、間違いなくトップレベルの出来だったのではないでしょうか。後にFM77AV版がリリースされましたが、こちらはデモ画面が4,096色対応になっており、PC-88版を購入したユーザーの一人として非常に羨ましい思いをしたのを今でも覚えています。
余談ですが、オープニングデモ終了後にタイトルが表示される画面でコマンドを入力すると、それに対応したステージからゲームを始めることができる裏技もあるので、いきなり最終ステージに挑戦することもできます。とはいえ、当時遊んでいた人たちも今では齢を重ねているため、これからクリアするとなると苦労するかもしれませんが……。