石田賀津男の『酒の肴にPCゲーム』

TGS2026で発見! 上下操作だけなのにアクションが楽しいローグライトゲーム『スケボーナイト』

 前回は東京ゲームショウ2026を取材した話を書かせていただいた。2日間あるビジネスデイが開かれた各日10時から17時、計14時間はほぼ会場を歩き回っていた。何件か取材予定があり、広い会場内を右往左往していると、会場全体を見て回るには全然時間が足りない。

 しかも40代が終わろうとしているインドアな筆者には、体力的にも大変なイベントである。面白そうなゲームはないかと見て回っても、導入に時間がかかりそうなものは手が出ない。それでも何とかいくつか遊んでみて、今回最も面白いと感じたのが『スケボーナイト』だ。

上下移動だけで遊べるカジュアルなローグライトアクション

PLAYISMブース

 インディーゲームパブリッシャーのPLAYISMブースに出展されていた『スケボーナイト』は、スケボーに乗ったナイトが戦うアクションRPG。『Vampire Survivors』の要素を色濃く受けつつも、難解なシステムにはせず、独自のアクション性を持たせた作品だ。

 ゲームが始まると、画面左側にスケボーに乗ったナイトが登場。画面が右にスクロールしていき、前方から敵が現れる。敵は上中下の3つのラインから現れるので、ナイトを上下に動かして戦う。

3ラインの横スクロールで構成された、シンプルなゲーム画面

 ナイトは敵が近づいたら自動で攻撃する。つまりプレイヤーは上下移動の操作しか行わない。『Vampire Survivors』も自動攻撃で上下左右に移動するだけだが、こちらは左右の要素すら取り払っている。

 敵を倒すとお金や経験値を落とし、拾っていくとレベルが上がる。そのたびに、3つ表示されるスキルの中から1つを選択する。スキルは特殊な攻撃や魔法、能力強化などがあり、選んだスキルによってキャラクターが成長していく。

スキルが増えるといろいろな攻撃を併用して戦うようになる

 ただし、お金や経験値は勝手に回収されず、倒した敵がいたレーンに残されるので、上下移動して拾わなければならない。経験値を拾っていると他のレーンの敵を攻撃できず、かといって敵を狙ってレーン移動してしまうと、経験値が後ろに流れていってしまう。いつどのレーンで戦うかを吟味して、素早く操作することも求められる。

 しばらくは3つのレーンに小型の敵がぞろぞろ登場するだけ。敵はレーンを移動しないようなので、極論すれば何の操作もしなくても1レーン分の敵を勝手に倒して経験値も得られる。

 そしてある程度進むと巨大なボスが現れる。ボスはレーンを移動しながら強力な攻撃を仕掛けてくるので、レーン移動で攻撃を避けつつ、ボスのいるレーンに立って攻撃を仕掛ける。上下移動しかできないものの、移動のタイミングやスキルに合わせた戦略もあり、意外とアクション性は高い。

 敵と接触するとダメージを受けて、ライフが0になると攻略失敗となる。しかしナイトを永続的に強化する要素もあるようで、何度もプレイして強化しながらステージを攻略していく。いわゆるローグライトの作品である。

永続的な成長要素もあり、何度も繰り返して遊ぶ内容

 ぱっと見ただけでわかるゲームシステムも優秀ながら、ドット絵風のビジュアルも洗練されており、ゲーム全体として高いクオリティが感じられる。シビアにもカジュアルにも遊べて、見た目によらず懐の深いゲームだ。

 発売は2027年になるそうで、Steamのページは公開済み。ローグライト系作品は数が多すぎて食傷気味という方もいらっしゃるかもしれないが、気楽に遊べる作品が欲しいならおすすめしたい。

『Skateboard Knight / スケボーナイト』2026年最新ゲームプレイPV
著者プロフィール:石田賀津男(いしだ かつお)

1977年生まれ、滋賀県出身。金沢工業大学 工学部情報工学科卒。

ゲーム専門誌『GAME Watch』(インプレス)の記者を経てフリージャーナリスト。ゲーム等のエンターテイメントと、PC・スマホ・ネットワーク等のIT系にまたがる分野を中心に幅広く執筆中。1990年代からのオンラインゲーマー。窓の杜で連載『石田賀津男の『酒の肴にPCゲーム』』(AKIBA PC Hotline!に移動)、『使ってわかるCopilot+ PC』などを執筆。

・著者Webサイト:https://ougi.net/

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 PCゲームに関する話題をコラム形式でお届けする連載「石田賀津男の『酒の肴にPCゲーム』」。PCゲームファンはもちろん、普段ゲームを遊ばない方も歓迎の気楽な読み物です。