パワレポ連動企画

リフレッシュレートやパネル特性をチェック、用途別オススメ液晶ディスプレイはこれだ!

【パワレポ連動:徹底ベンチで分かった! 用途別ベストパーツ(22)】

DOS/V POWER REPORT 2016年11月号

 こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の特集をほぼまるごと紹介するこのコーナーでは、「2016年11月号」の総力特集「主要8ジャンルの人気・注目製品を一斉検証! 徹底ベンチで分かった! 用途別ベストパーツ」を掲載する。

 第22回目ではゲーム好きには見逃せないティアリング防止技術「NVIDIA G-SYNC」「AMD FreeSync」や、リフレッシュレートなどの液晶パネルの違いについて解説する。フルHDを超える高い解像度で高リフレッシュレートを維持するにはそれに見合った性能のビデオカードも必要だ。

 本特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2016年11月号は全国書店、ネット通販にて9月29日(木)に発売。特別企画は、見た目も機能も結構違う?「“Anniversary Update”で何が変わった? Windows 10最新事情」、わずかな掛け金で賢くリスク回避「知らないあなたはきっと損をしている!「パーツ保証制度」活用のススメ」、高価な機器を買わなくても雰囲気は楽しめる「スマホを取り付けるだけでめくるめく360°の仮想世界へ! 激安VRグラス、こんなにあります」を掲載。人気の連載記事、髙橋敏也氏による「髙橋敏也の改造バカ一台」や本Web連載中のAKIBA限定!わがままDIY+の本編「わがままDIY」も掲載だ。

 今号の特別付録は、2大小冊子「VRゲーム対応から多画面構築向きまでGeForce、Radeon搭載製品が勢揃い!最新ビデオカードカタログ 2016」と「持っててよかったが必ず見付かる 自作力強化アイテム60」。あると便利なことがあるアイテムを一挙掲載。


-徹底ベンチで分かった! 用途別ベストパーツ-
リフレッシュレートやパネル特性をチェック 用途別オススメ液晶ディスプレイはこれだ!


液晶でも“ゲーミング対応”が市場を牽引液晶ディスプレイ編

 今使っている液晶ディスプレイで十分映るので買い換えの予定はない、という人も多いことだろう。

 だがディスプレイ製品もゆっくりではあるが進化しており、過去のモデルとは明確な差が生まれている。

ゲーミング液晶は同期技術がキモに

 ゲーマー向けの液晶においては、黒挿入による240Hz化や暗部強調といった技術もあるが、GPUの描画タイミングに合わせて液晶の表示をリフレッシュする「G-SYNC」あるいは「FreeSync」対応がゲーマーにとって最強の付加価値だ。画面のテアリングやスタッターを完全に抑えられるため、チラつきやモタつきのない快適な表示が得られる。

 ただしG-SYNCもFreeSyncも構成要件を満たす必要がある。それぞれの規格に対応した液晶とビデオカードを使うことがまずは必要で、そのほかにもドライバのバージョンなど細かな条件があるので注意したい。

「NVIDIA G-SYNC」「AMD FreeSync」の利用条件

【テアリングって何?】

 画面のフレームレートが液晶のリフレッシュレートよりも速い(遅い)ときに、画面が水平方向に分断されたように表示される現象。ゲームの垂直同期(Vsync)を無効化すると画面の表示遅延(スタッター)は消えるが、代わりにテアリングが発生しやすくなる。

テアリングの発生例。画面のどこで水平に分断されるかは分からないが、画面中央付近でテアリングが発生したときの視認性は最悪だ。垂直同期を有効にするとテアリングは消えるが、今度は画面描画のモタつき(スタッター)が出やすくなり、こちらもゲームプレイに支障が出る

リフレッシュレートはさらなる高みへ

 通常の液晶はリフレッシュレートが60Hzだが、ゲーマー向け液晶では144Hz対応のものが増え、さらに最近では165Hzや180Hzといった超高リフレッシュレート液晶も登場。

 リフレッシュレート165Hzの液晶は通常品(60Hz)に比べ2.75倍の頻度で画面が更新される。つまりゲーム画面上で素早い動きを表示させても、なめらかに表示されるため、その分目で追うのが楽になる。まさにゲーマーに効く付加価値と言えるだろう。

 こうした高リフレッシュレート液晶を使っても、PC側の環境が整っていなければ宝の持ち腐れだ。強力なビデオカードでリフレッシュレートに近い高フレームレートを維持できることは必須。さらに165Hz以上の高リフレッシュレートはDisplayPort接続が必須であることも覚えておきたい(144HzまでならDual-Link DVIでも対応可能な機器あり)。

コマ割り頻度が高いほど表示はなめらか
リフレッシュレートが高くなるほどコマ飛び感が減るため、高速に移動する物体もしっかり視認できるようになる。ゲームだと効果絶大だが、ゲーム以外ではほぼ意味がない(ウィンドウのドラッグ時にヌルヌル動く程度)ため、一般ユーザー向けでないのは確かだ
液晶とOSの両方で設定が必要
リフレッシュレート165Hz以上の液晶を利用する際は、最初に液晶側でリフレッシュレートの上限を引き上げ、その後OS側のグラフィックスアダプタの設定でリフレッシュレートを最大値まで引き上げる。こうしないとゲーム側にも反映されない

パネルの特徴を再確認する

 液晶ディスプレイ購入時の決め手になるのは視野角や発色のカギになるパネルの特性だ。TN/VA/IPSという3種類のパネルがあるが、画質を重視した製品では視野角の広いIPSが、超高速表示が命のゲーミング液晶ではTNの採用例が多い。TNは視野角の点で敬遠されることが多いが、現行のTNは一昔前のものと違い、色化けや輝度変化が抑えられている。高速応答のTNはゲームでは圧倒的に有利になるため、自分がどちらの用途(写真などの鑑賞かゲームプレイか)をメインにするかで決定すべきだ。

発色の違いは一目瞭然だが……
IPS(左)とTN(右)の違い。ナナメから見るとここまで違うが、正面から見ると現行TNは「上下にやや暗い部分が出る」程度の製品がほとんど。RAW現像など色をまじめに見る目的でなければ、IPSにこだわる必要はないのだ
製品の特性がすぐに分かる! 掲載ディスプレイ比較表
用途別オススメ製品はこれだ!

[Text by 加藤勝明]


DOS/V POWER REPORT 2016年11月号は9月29日(木)発売】

★総力特集「主要8ジャンルの人気・注目製品を一斉検証! 徹底ベンチで分かった! 用途別ベストパーツ」
★特別企画「“Anniversary Update”で何が変わった? Windows 10最新事情」「知らないあなたはきっと損をしている!「パーツ保証制度」活用のススメ」「スマホを取り付けるだけでめくるめく360°の仮想世界へ! 激安VRグラス、こんなにあります」
★連載「最新自作計画 ~9万円で作る今ドキMini-ITX PC~?」「自作初心者のための[よくある質問と回答]」「New PCパーツ コンプリートガイド」「激安パーツ万歳!」「髙橋敏也の改造バカ一台」「PCパーツ スペック&プライス」「全国Shopガイド」「DOS/V DataFile」
★ 特別付録小冊子「VRゲーム対応から多画面構築向きまでGeForce、Radeon搭載製品が勢揃い!最新ビデオカード カタログ 2016」「持っててよかったが必ず見付かる 自作力強化アイテム60」(雑誌のみ別途付録、電子版は巻末に収録)
★ 雑誌を買うと電子版(PDF)を無料ダウンロード可能
★ 毎月700円(税込)で最新号が読める 直販電子版 月額プランも受付中
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