パワレポ連動企画

“高耐久”Radeon RX 580/570ビデオカードの実力を検証する

湾曲型144Hzディスプレイとのタッグで新しいゲーム体験を!

高速応答液晶とも組み合わせたい 高コスパのRadeon搭載ビデオカード

MSI
Radeon RX 580 ARMOR MK2 8G OC

 Radeon系のGPUはハイエンドのRX Vega系列とコスパ重視のRX 500シリーズの2系統。フルHD環境でもっともバランスがよいのがRX 580だ。

 デュアル静音ファン搭載の大型高性能クーラーを備えた本機はRX 580搭載ビデオカードの中で今一番の狙い目だ

Specification
●コアクロック:1,366MHz ※Gaming Mode時 ●ビデオメモリ(バス幅):GDDR5 8GB(256bit)●メモリクロック:8,000MHz●インターフェース:DisplayPort×2、HDMI×2、DVI-D×1●対応スロット:PCI Express 3.0 x16●厚さ:2スロット厚●カード長:27cm


高負荷がかかる基板は耐久性を重視した設計にするのが今のセオリー。キャパシタなどの部材は米軍規格(MILスペック)に準拠する「Military Class 4」の高耐久パーツを使うことで、安定性を品質を確保している

 PCのゲーム環境の整備には、良質なビデオカード選びが不可欠だ。最近は仮想通貨のマイニングでAMD Radeonが引っ張りだこだが、ゲーミングの快適さも強みの一つ。価格と性能のバランス的に「Radeon RX 580」あたりが狙い目で、多くのゲームがフルHD&高画質設定で平均60fps以上で遊べる。

 しかし、ゲーム中のビデオカードは高い負荷にさらされ続けるため、半端な設計のカードでは安心してゲームを楽しめない。MSI製のRadeon搭載カードなら、耐久性と動作の安定性については折り紙付き。優れた静音性に定評のある「トルクスファン2.0」搭載の冷却能力の高い大型クーラー、「Military Class 4」と呼ばれる高耐久パーツの採用など、長時間ゲームを続けていてもRX 580の力を常に100%出し続けられる設計なのだ。

映像出力はHDMIとDisplayPortが2系統ずつあるため、VRヘッドセットとの接続も楽に行なえる
補助電源はシンプルに8ピン1系統

 また、MSIのRadeon搭載製品を利用するなら、併せて同社製ゲーミング液晶もオススメしたい。

 湾曲型ディスプレイ「Optix」シリーズは、全モデルが144Hzの高リフレッシュレートと1msの高レスポンスタイムを実現。さらに、Radeon FreeSyncに対応しているため画面崩れやカク付きもない。湾曲パネルの効果と合わせ、スムーズな描画と臨場感あふれるゲーム体験が堪能できるだろう。

【極上のゲーム体験にはRadeonとFreeSync対応液晶がオススメ!】

Optix MAG24C/Optix MAG27C/Optix MAG27CQ
FreeSync対応液晶はコスパ重視のゲーミング液晶に多く採用されている。なかでもMSIの湾曲液晶「Optix MAG24C/MAG27C/MAG27CQ」はリフレッシュレートが144Hzと高速で、ゲームに最適な製品だ

 ビデオカードが高性能でも、接続された液晶上で画像が乱れたり(テアリング)、表示がモタついたり(スタッタリング)すると、ゲームの快適度は一気に下がる。これはGPUが映像を送出するタイミングと、液晶が映像を表示するタイミングが食い違うことから発生する。

 そこで登場するのがRadeon環境で利用できる「Radeon FreeSync」という技術だ。RadeonとFreeSync対応液晶を組み合わせると、GPUの映像送出と液晶の表示とが同期し、テアリングやスタッタリングが抑制される。とくにゲームで素早く振り向くときのようにフレームレートが大きく変動するシーンでは画面が格段に見やすくなる。

 ゲームの勝ちをもぎ取りたいならRadeonとFreeSync液晶を試してみよう。

俊敏な反応を求められるハイペースなFPSでは、FreeSync液晶とRX 580以上のビデオカードを組み合わせ最強の環境で挑みたい
(C) 2018 BLIZZARD ENTERTAINMENT, INC.
FreeSyncを利用するには設定の確認を!
FreeSync液晶を接続したら「Radeon設定」-「ディスプレイ」内で「FreeSync」が有効になっていることを確認
ゲーム側の垂直同期(V-Sync)設定も“オン”にしておこう。これでテアリングが完全に解消される

人気タイトルはどのくらい快適? MSI Radeon搭載ビデオカード主要製品実力テスト

 先ほど紹介したRX 580搭載モデルを筆頭に、ミドルレンジのRX 570、超ハイエンドのRX Vega 56、旧世代のR9 380をそれぞれ搭載した製品の実力を比較してみよう。

 今回4種類のベンチマークテストを実施したが、いずれも性能の傾向はほぼ共通している。テストした中ではVega 56がずば抜けて高いフレームレートを出しているが、Vega56はHBM2メモリを搭載した最新鋭機ということもあり、RX 580などに比べると高価。コスパも考慮するなら、やはりポイントは2番手のRX 580だ。

3DMark
オーバーウォッチ
ファークライ5
Forza Motorsport 7

 今回はフルHD&一番重い画質設定でテストを行なったが、3年前のR9 380では、ファークライ5とオーバーウォッチでは平均60fpsを大きく下回る(=カクつきの原因になる)。しかしRX 580/570はいずれも高いフレームレートを出せた。RX 580と570の性能は近い印象だが、最新ゲームのファークライ5だとRX 570は最低fpsが60を下回っている点に注目したい。

 また、Forza 7やオーバーウォッチでは60fpsを大きく上回る。こういうゲームを楽しむなら高リフレッシュレートのゲーミング液晶と組み合わせたい。FreeSync対応液晶ならば極上のゲーミング環境になるだろう。

【検証環境】

CPU:AMD Ryzen 7 2700X(3.7GHz)
マザーボード:MSI X470 GAMING PLUS(AMD X470)
メモリ:G.Skill F4-3200C14D-16GFX(PC4-27200 DDR SDRAM 8GB×2 ※PC4-23400として使用)
SSD:M.2 NVMe SSD(PCI Express 3.0 x4、512GB)
電源:SilverStone SST-SF85F-PT(850W、80PLUS Platinum)
OS:Windows 10 Pro 64bit版

MSI Radeonシリーズ搭載ビデオカード一覧

MSI
Radeon RX Vega 64 Air Boost 8G OC

Radeonで究極のPCを組みたい人向けの最上位OCモデル

Specification
●ストリームプロセッサ数:4,096基●GPUクロック:1,272MHz●ブーストクロック:1,575MHz●メモリ容量:HBM2 8GB●メモリクロック:945MHz●補助電源:8ピン×2●カードサイズ ※以下サイズ表記は「奥行き×高さ×厚さ」の順(カード厚):270×110×40mm(2スロット厚)


MSI
Radeon RX Vega 56 Air Boost 8G OC

高品質部材で耐久性を高めたVega採用のOCモデル

Specification
●ストリームプロセッサ数:3,584基●GPUクロック:1,181MHz●ブーストクロック:1,520MHz●メモリ容量:HBM2 8GB●メモリクロック:800MHz●補助電源:8ピン×2●カードサイズ(カード厚):270×110×40mm(2スロット厚)


MSI
Radeon RX 580 ARMOR MK2 8G OC

フルHDゲーマーにイチオシの高コストパフォーマンスモデル

Specification
●ストリームプロセッサ数:2,304基●ブーストクロック:1,380MHz(OC)/ 1,366MHz(Gaming)/ 1,340MHz(Silent)※ブーストクロックのデフォルト設定は「Gaming Mode」。専用ユーティリティ「GAMING APP」でモードの変更が可能●メモリ容量:GDDR5 8GB●メモリクロック:8,000MHz●補助電源:8ピン●カードサイズ(カード厚):270×130×40mm(2スロット厚)


MSI
Radeon RX 570 ARMOR 8G OC

コスパ重視なら注目したいミドルレンジ

Specification
●ストリームプロセッサ数:2,048基●ブーストクロック:1,268MHz●メモリ容量:GDDR5 8GB●メモリクロック:7,000MHz●補助電源:8ピン●カードサイズ(カード厚):246×130×39mm(2スロット厚)


MSI
Radeon RX 560 AERO ITX 4G OC

軽めのゲームもこなせる! 小型PCと相性抜群な補助電源不要モデル

Specification
●ストリームプロセッサ数:1,024基●ブーストクロック:1,196MHz●メモリ容量:GDDR5 4GB●メモリクロック:7,000MHz●補助電源:不要●カードサイズ(カード厚):155×113×39mm(2スロット厚)


MSI
Radeon RX 550 AERO ITX 2G OC

動画再生や多画面環境構築向けの小型エントリーモデル

Specification
●ストリームプロセッサ数:512基●ブーストクロック:1,203MHz●メモリ容量:GDDR5 2GB●メモリクロック:6,000MHz●補助電源:不要●カードサイズ(カード厚):155×112×38mm(2スロット厚)


MSI FreeSync対応ゲーミング液晶ディスプレイ

MSI
Optix MAG27CQ

高い没入感と高解像度が魅力の27型湾曲型ディスプレイ

Specification
●パネル:27型VAパネル(湾曲率1,800R)●最大解像度:2,560×1,440ドット●リフレッシュレート:144Hz●応答速度:1ms(MPRT)●輝度:250cd/m2●視野角:178°(垂直・水平とも)●インターフェイス:DisplayPort×1、HDMI×1、DVI×1●サイズ(W×D×H):612.24×205.44×434.11mm


MSI
Optix MAG24C/MAG27C

幅広い環境で楽しめるフルHDの湾曲型ゲーミング液晶

Specification
●パネル:24型(MAG24C)/27型(MAG27C)VAパネル(湾曲率1,800R)●最大解像度:1,920×1,080ドット●リフレッシュレート:144Hz●応答速度:1ms(MPRT)●輝度:250cd/m2●視野角:178°(垂直・水平とも)●インターフェイス:DisplayPort×1、HDMI×1、DVI×1●サイズ(W×D×H):536.66×205.44×389.31mm(MAG24C)/ 612.24×205.44×434.11mm(MAG27C)


[Text by 加藤勝明]


「MSI&FreeSyncで快適GAMING」キャンペーン開催!

 6月29日(金)から8月5日(日)までの期間中、対象のMSI製ビデオカードとMSIゲーミング液晶「Optix MAG27C」または「Optix MAG27CQ」を同時購入すると、最大で1万円引き(税込)となるキャンペーンが実施されます。対象製品と割引額は下記のとおりです。

合計10,000円割引きのビデオカード

Radeon RX Vega 64 Air Boost 8G OC
Radeon RX Vega 56 Air Boost 8G OC

合計8,000円割引きのビデオカード

Radeon RX 580 GAMING 8G
Radeon RX 580 ARMOR MK2 8G OC
Radeon RX 570 ARMOR 8G OC
Radeon RX 570 ARMOR 4G OC

対象店舗

PCワンズ、Joshin WEB、PC4U

(7/2 15:55更新)MSIより「キャンペーン対象店の告知に誤りがあった」との連絡があったため、対象店舗を修正しました。

[制作協力:MSI]