パワレポ連動企画

DOS/V POWER REPORT、秋より季刊に(休刊じゃないよ)。月刊の締めくくりは往年の名パーツカタログ!

「特集・PCパーツ名鑑1991 - 2019」

通巻300号記念にして月刊最終号の2019年8月号。ちなみに本誌の創刊は1991年、月刊化は1995年12月(1996年2月号)でした

休刊じゃないんですよ!

 月刊誌DOS/V POWER REPORTは通巻300号を迎えた6月28日発売号をもって毎月の刊行を終え、9月より季刊誌となります。現在はPCとその周辺の話題を扱っていますが、季刊化してからは読者ニーズの大きいPC自作に特化し、増ページしてお届けする予定です。

 季刊化を公表してから、“ついにPC自作を扱う最後の月刊誌がなくなった”という意見をよく見かけます。確かに正しい。だからと言って悲しむことばかりではありません。本誌は季刊という新しい形態で、かつてないほど作り込んだPC自作の情報を発信する方法を模索します。古参PCユーザーからは「1992年頃は夏号とか冬号とか言ってなかったっけ?」という指摘もあるかもしれませんが、その頃の本誌はまだ自作ネタはほとんど扱っていませんでした。月刊化してからPC自作関連記事制作の独自のノウハウを蓄積しているので、9月からはそれを駆使して作り込んでいく計画です。つまり、目指しているのはこれまでになかった高密度のPC自作情報誌。月刊誌の幽霊みたいなものにはしない、とここに宣言いたしましょう。

 そうは言っても、本誌季刊化はPCメディア、とりわけDOS/V誌と呼ばれたかつての一大勢力の栄枯盛衰を語る上で大きな節目であることは確かです。DOS/V誌のネタの主軸はDOS/VパソコンとPC自作でした。PC自作を早期から取り上げ、今後も専門誌として情報発信を続ける本誌としては、ここでいったん歩んできたPC自作の歴史をみなさんと一緒に振り返ってみることにしました。

 そして企画されたのが、先日発売されたDOS/V POWER REPORT 2019年8月号の特集「PCパーツ名鑑1991-2019」。120ページにわたり、CPU、マザーボード、ビデオカード、ストレージ、PCケースの各ジャンルの歴史と、名機たちを紹介しています。製品情報と合わせて、同時代の忘れられないトピックに関しても触れています。Windows 95とともに花開いたPentium世代以降の話題を中心に、Celeron 300Aオーバークロック、Athlon登場、1GHz競争、RDRAMの失敗、Pentium 4爆熱問題、Core 2 DuoによるIntel復活劇からモダンな自作システムの源流であるSandy Bridgeへの道、Matrox、3dfxからNVIDIAへと流れが変わってゆくGPU、さらには光学ドライブ戦国時代、プチフリに振り回されたSSDの勃興期、収納箱から冷却コンポーネント、魅せるアイテムへと進化を続けるPCケースなど、往年の自作派なら忘れられないネタばかり。一部のページを公開しますので、ぜひご覧ください。