パワレポ連動企画
購入したマザーボードにドライバディスクが付いていない【もっと知りたい人のためのよくある質問と回答】
DOS/V POWER REPORT 2022年夏号の記事を丸ごと掲載!
2023年1月11日 07:05
A インターネットからダウンロードする仕様になっている
マザーボードにはIntelやAMDのチップセットに加え、サウンドやLANなど、さまざまなコントローラが搭載されているため、OSが制御するためにドライバディスクが付属しています(一部の高級モデルではUSBメモリ)。しかし、昨今では光学ドライブを搭載するPCはほとんど見かけなくなり、さらに高速なインターネット回線の普及もあることから、インストール直前に最新ドライバをダウンロードして導入している方がほとんどかと思います。そうした流れの中、メーカーはインターネット接続でドライバを簡単に導入できる仕組を提供するようになりました。
そしてご質問にあるように、ドライバディスクの同梱を取りやめるメーカーも出てきました。2022年3月29日、GIGA-BYTEは「従来のドライバーディスク類は限りある地球資源の浪費と判断し、同梱を取りやめます」とアナウンスし、先行してIntel 600シリーズ製品には発売時からドライバディスクを同梱せず、既存モデルについても順次、ドライバディスクを同梱しない方針を打ち出しました。その代わりドライバディスクを同梱していない製品では、一括で最新ドライバを導入できるアプリ「APP Center」が、Windows 10/11のインストール直後に表示されるポップアップから簡単に導入できます。
APP Centerをインストールして起動すると、製品に適合した最新ドライバやユーティリティが表示されるので、必要なものをインストールすればOKです。Webブラウザを起動してメーカーサイトでドライバを探す必要もなく、その時点で最新のものをインストールできるので、とても便利な仕組と言えます。このAPP Centerを必要としない人は、UEFIセットアップから「Settings」→「IOPorts」→「APP Center Download & Install Configuration」→「APP Center Download & Install」と辿ることでこの機能を無効にすることもできます。
他社でもこのような仕組は用意されており、ASUSTeKは「Armoury Crate」、MSIは「MSI Center」を搭載しています。ASRockはドライバのみ導入できる「AutoDriverInstaller」を備えています。現在、PCで利用するサービスやアプリケーションはインターネット接続が前提になっているものがほとんどであり、今後はドライバディスクが同梱されないのが標準になってくると思われます。
[回答者:野村晋也]
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