パワレポ連動企画

USBメモリに記録しておいたデータを復活させたい【もっと知りたい人のためのよくある質問と回答】

DOS/V POWER REPORT 2023年冬号の記事を丸ごと掲載!

Q3 記録しておいたデータを復活させたい

 USBメモリのデータを誤って消してしまいましたが、復活させる方法はありますか?

A Microsoftが提供している無料のファイル復活ツールがある

 うっかりファイルを削除してしまった場合でも、Windowsのごみ箱やOneDriveから復元できることが多いですが、USBメモリやSDメモリーカードのデータを消してしまった場合は前述の方法ではできません。

 そのような場合に使うファイル復活ソフトはいくつかありますが、実はMicrosoftも「Windows File Recovery(winfr)」をMicrosoftストアで無料で提供しています。GUIではなくコマンドプロンプトを使うので構文を文字入力する必要はありますが、それほど難しくはないので試してみる価値はあります。

「Windows File Recovery」はMicrosoftストアで検索すればすぐに見付かる

 手順はまず最初にMicrosoftストアからWindows File Recoveryをインストールして実行します。ツールが許可を求めてきた場合は「はい」をクリック。コマンドプロンプトが起動するので、USBメモリによく使われるファイルフォーマットFAT32では「winfr e: d: /signature」と入力して、シグネチャーモードで実行します。「e:」の部分は復元させたいUSBメモリのドライブ、「d:」の部分は記録先のドライブを指定します。ソースドライブと記録先のドライブ情報などが表示されるので、確認したら「y」を入力。スキャンが始まり、復元できたファイルが記録先に書き込まれます。最後に記録先を閲覧するか聞いてきます。

コマンドライン操作でファイルを復活させる
コマンドラインから命令を入力して実行する

 注意したいのは、復元可能なファイルはPNGなどの画像をはじめ、WordやExcel、PDFなどの文書ファイルやMP3やMP4などのメディアファイルといった対応している形式のみです。どのようなファイルを復元できるかは「winfr /#」で確認できます。また、ファイル数にもよりますが、記録先はUSBメモリと同程度の空き容量が必要になり、容量の大きなUSBメモリだとそれなりに時間もかかります。

記録先のドライブには、「Recovery_日時」でフォルダが作成され、その中に拡張子ごとに復元されたファイルが記録される

[回答者:野村晋也]

最新号「DOS/V POWER REPORT 2023年夏号」は絶賛発売中!

 今回は、DOS/V POWER REPORT「2023年冬号」の記事をまるごと掲載しています。

 なお、最新号「DOS/V POWER REPORT 2023年夏号」では、「性能アップのカギは冷却にあり! 冷却最前線」「オール1万円以下! 買い得ケース品評会」「どうする? どうなる? 2023年のSSD」などの特集を掲載。是非ご覧ください!