パワレポ連動企画
電源投入時のトラブル対策編1 ~電源が入らない場合~
【保存版 自作PC「トラブル」の原因と対策(2)】
(2015/6/1 12:05)
こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の特集をほぼまるごと紹介するこのコーナーでは、今回より「2015年7月号」の第一特集「“動かない・不安定・遅くなった”を解消せよ!保存版 自作PC トラブルの原因と対策」を掲載する。
第2回目となる今回から、実際のトラブルに対しての対処方法を紹介していく。まずは電源系のトラブルから、ここでつまずくと何も始められない「電源が入らない」場合の対処について解説しよう。
この特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2015年7月号は全国書店、ネット通販にて5月29日(金)に発売。自作トラブル解決に必見の第一特集のほか、OSはSSDだけど、データ入れるならやっぱりこちら!異なる用途に最適な選択をアドバイスする第二特集「目的でキメる最新HDD」、0.1しか違わないのに2倍以上速い最新インターフェースを搭載!「USB 3.1対応マザーボード全員集合」、HDMIに挿すだけでテレビがパソコンに早変わり!「テレビ1台あればいい! 今知りたいスティックPC」、自分の健康にも投資するべき!の第二弾は財布にも優しいアイテム大集合!「PC疲れが楽になるお手軽健康グッズ29」など、特別企画も満載。人気の連載記事、髙橋敏也氏による「髙橋敏也の改造バカ一台」や本Web連載中のAKIBA限定!わがままDIY+の本編「わがままDIY」も掲載だ。
今号の特別付録は、パーツ選びから動作中のトラブルまで、PC自作にまつわる「?」を一冊にまとめた「PC自作Q&A事典 2015」。CPUスペックの見方から、どこでパーツを買えばいいのか分からない、といった疑問にも困ったにも対応します!
- 電源投入時のトラブル編1 ~電源が入らない場合~ -
原因の特定こそがキモ
自作PC起動編
新品のパーツを購入してPCを組み立てても、電源が入らない、電源は入るがすぐに切れてしまう、電源は入るがシステムの再起動を繰り返す、電源は入るが画面に何も表示されないなどのトラブルが発生することがある。ここではそのような自作PC初回起動時に発生しやすいトラブルとその対策方法を解説していこう。
なお、本項で解説しているトラブルと対策は、初回起動時だけでなく、PCを使用していて突然電源が入らなくなったり、電源が切れてしまったりした場合にも役立つので、参考にしていただきたい。
症状別トラブル原因判別と対処方法
症状1 電源が入らない
電源が入らないと思わず焦ってしまうが、電源ケーブルがきちんと接続されていないなどの単純なミスが原因だったりする場合も多い。まず、一度冷静になって、電源ユニットのスイッチが入っているか、EPS12Vケーブルがきちんと接続されているか、などを一つ一つ確認してみよう。下に挙げたのはとくにありがちなミスなので、まずはここからチェックだ。
電源ケーブルがきちんと接続されているか
電源ケーブルがきちんと接続されていないというのは意外と多いミス。電源ユニットによってはきっちり奥まで電源ケーブルを押し込まなければ動作しないものもあるので要注意だ。コンセントに電源ケーブルを接続し忘れていることもあるので、そちら側も確認を
電源ユニットのスイッチがONになっているか
多くの電源ユニットはスイッチを装備しており、これをONにしておかないと稼働しない。スイッチには[-]と[○]の印字がされいるが、[-]がONで[○]がOFF。間違いやすいので要注意だ
ATX24ピンケーブルとEPS12Vケーブルがきちんと接続されているか
ATX24ピンケーブルとEPS12Vケーブルがきちんと接続できていないことがある。とくに20ピンと4ピンが分れているATX24ピンケーブルは、4ピンのほうを先に挿さないときっちり接続できないので注意したい
CMOSクリアジャンパスイッチがクリアの位置になっていないか
筆者の経験として、出荷状態でCMOSクリアジャンパスイッチがクリアの位置に装着されているマザーボードを購入したことがある。当然、その状態では電源が入らないのだが、めったにないことだけになかなか原因が分からなかった。ほかの部分をチェックして問題がなかったら疑ってみよう
電源ユニットの簡易チェック方法
ここでは簡易的な電源ユニットのチェック方法を紹介しよう。各種電圧がきちんと出力されているかどうかチェックするにはテスターや電源ユニットチェック用機器が必要だが、とりあえず動作するかどうかは下の方法で確認することができる。
ただし、メーカー保証外の自己責任行為(配線を誤ると故障する恐れがある)であることは気に留めておいてほしい。
回らなければ故障の可能性アリ
マザーボードのスタンバイLEDが点灯していない、または点滅している場合の原因判別と対処方法
電源ユニット、マザーボードの故障、組み立てミスの可能性
最小限のパーツをPCケースから取り出して検証を行なう
マザーボード上に5V給電を示すスタンバイLEDがある場合は、そのスタンバイLEDの状態を目安にトラブルの原因を判別することができる。ここではその方法を解説しよう。
なお、スタンバイLEDが点灯している場合や、スタンバイLEDがない場合は、次項を参照していただきたい。
スタンバイLEDが点灯している場合やスタンバイLEDがない場合の原因判別と対処方法
電源ユニット、マザーボードなどのパーツの故障、組み立てミスの可能性
電源ユニット、マザーボード、CPUのみで起動してみる
スタンバイLEDが点灯しているが電源が入らない場合は、電源ユニット、マザーボードなどのパーツの故障、組み立てミスの可能性が考えられる。下で紹介しているとおり、まず、電源ユニット、マザーボード、CPUのみの構成で検証を始め、トラブルの原因を突き止めた後、対策を講じよう。なお、スタンバイLEDがない場合も同様の手順で検証するとよい。
電源が入っている、入っていないの確認は
CPUクーラーのファンや電源ユニットのファンで確認できる
CPUクーラーのファンや電源ユニットのファンで確認できる
スタンバイLEDがない場合は、電源投入時にCPUクーラーのファンや電源ユニットのファンが回転するかどうかで、電源が入っているかどうかを確認することができる。
[Text by 滝 伸次]
【DOS/V POWER REPORT 2015年7月号は2015年5月29日(金)発売】
★第1特集「保存版 自作PCトラブルの原因と対策」
★第2特集「目的でキメる最新HDD」
★特別企画「USB 3.1対応マザーボード全員集合」「今知りたいスティックPC」「PC疲れが楽になるお手軽健康グッズ29」
★連載「最新自作計画」「自作初心者のための[よくある質問と回答]」「New PCパーツ コンプリートガイド」「激安パーツ万歳!」「髙橋敏也の改造バカ一台」「PCパーツ スペック&プライス」「全国Shopガイド」「DOS/V DataFile」
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