パワレポ連動企画
温度センサーケーブルの自作やオペアンプ交換など、マザーボード小技集
【自作PCチューニング技術大全100(8)】
(2016/3/8 11:30)
こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の特集をほぼまるごと紹介するこのコーナーでは、「2016年4月号」の第1特集「もう一手間、一工夫でアナタのPCがグッと使いやすく快適に!! 自作PCチューニング技術大全100」を掲載する。
第8回目では、内蔵GPUとビデオカードでマルチディスプレイを構築する設定や、温度センサー用ピンヘッダに接続できるセンサーケーブルの自作方法などを紹介する。
本特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2016年4月号は全国書店、ネット通販にて2月29日(月)に発売。第1特集のほか、第2特集は最新OSの現在の姿を解説する「リリース時とはもう違う。現在形、分かってる? Windows 10知っておきたい10のこと。」、まずはデータ保存から始めよう、低コストで導入できるモデルを紹介「転ばぬ先のバックアップ! 1万円台で買えるお手頃NASキット」、マルチディスプレイやライトゲームに、内蔵GPUからのパワーアップを目指す「チョイ足しアップグレードで効果大! 格安ビデオカードセレクション」、外出先でも2画面で!「いつでもどこでも手軽に使える モバイル液晶ディスプレイ大集合」など、特別企画も満載。人気の連載記事、髙橋敏也氏による「髙橋敏也の改造バカ一台」や本Web連載中のAKIBA限定!わがままDIY+の本編「わがままDIY」も掲載だ。
今号の特別付録は「小型PC向けパーツ大百科」。メインマシンもサブマシンもコンパクトにまとめる時代です!
-自作PCチューニング技術大全100-
温度センサーケーブルの自作やオペアンプを交換するテクニック~マザーボード編 その4~
マシンの機能や性能を十二分に発揮させよう
マザーボード編
マザーボードはPCの根幹となるパーツだけに、使い方しだいでは接続されるデバイスの性能や機能を活かし切れないこともある。
ここではマザーボードに関する基本的な設定方法から便利機能の活用法、ちょっと上級のテクニックまで、使いこなしの技を紹介しよう。
28. 内蔵GPUとビデオカードでマルチディスプレイを構築する 難易度★★★
1枚のビデオカードでマルチディスプレイ出力を行なうと、単体出力時に比べてゲームのフレームレートが低下する場合があるが、内蔵GPUと組み合わせたマルチディスプレイを構築すればその心配はなくなる。
内蔵GPUとビデオカードのマルチディスプレイの設定はUEFIセットアップで簡単に行なうことができる。
29. PCI ExpressのGen設定を確認する方法 難易度★★★
PCI Express 3.0対応の高速なNVMe SSDを使用していても、マザーボードでPCI ExpressのGen設定が2.0になっていると性能をフルに発揮させることができない。明らかに性能が出ていないと思われる場合は、PCI ExpressのGen設定を確認してみよう。
ASUSTeKマザーの場合は、UEFIセットアップのAdvancedメニューで確認することができる。
30. マザーボードに接続できる温度センサーケーブルを自作する 難易度★★★
ASUSTeKのZ170-Aなどのマザーボードには基板上に温度センサー接続用のピンヘッダが装備されており、ここに温度センサーを装着すれば、付属ユーティリティで温度を計測することができる。だが、一部のモデルを除いて温度センサーは付属しておらずオプション販売もされていないので、存在は知っていても活用できないと考えている人が多いのではないだろうか。ここではこのピンヘッダを活用できる温度センサーケーブルの作成方法を紹介したい。なお、今回使用した部材はWeb上の電子部品ショップでも入手可能だ。
温度センサーケーブルの自作方法
【問い合わせ先】
石塚電子:Webサイトのフォームから/http://semitec.co.jp/
エンジニア:maido@engineer.jp /http://www.engineer.jp/
31. テスト用スイッチでマザー単体テストを快適に 難易度★★★
マザーボード単体でテストを行なうときに困るのがスイッチ類の操作。電源は電源スイッチ用ピンをマイナスドライバーなどでショートさせれば投入できるが、変なところをショートさせてしまう危険も。
そんなときには、アイネックスから発売されている実験用スイッチ・LEDセットなどが重宝する。
32. 外付け無線LANアンテナでPCまわりをスッキリさせる 難易度★★★
マザーボード付属の無線LANアンテナのケーブルの多くは感度に合わせて設置場所を移動できるように長めになっている。これをスッキリさせたいと考えている人はTFTEC JAPANの無線LAN用アンテナ「ANT-SMA1」を利用するとよい。無線LANのアンテナ用コネクタにダイレクトに接続できるのでジャマになることはない。
33. RAMキャッシュを活用してSSDを高速化させる 難易度★★★
ASUSTeKのR.O.G.シリーズやPRO GAMINGシリーズのゲーミングモデルには、メインメモリの一部をSSDのキャッシュに割り当てることでSSDの読み書きを高速化させることができる「RAMCache」というユーティリティが付属している。
このRAMCacheを使うと下のテスト結果のとおり、SSDのパフォーマンスが大幅に向上するので、メモリ容量を使い切れていないと思ったら試してみよう。
【検証環境】
CPU:Intel Core i7-6700K(4GHz)
マザーボード:ASUSTeK Z170 PRO GAMING(Intel Z170)
メモリ:Micron Crucial CT4K4G4DFS8213(PC4-17000 DDR4 SDRAM 4GB×4 ※2枚のみ使用)
グラフィックス機能:Intel Core i7-6700K内蔵(Intel HD Graphics530)
SSD:Micron Crucial m4 CT128M4SSD2(Serial ATA 3.0、MLC、128GB)
OS:Windows 10 Pro 64bit版
34. オペアンプを交換して音質の違いを楽しむ 難易度★★★
GIGA-BYTEのゲーミングマザーの多くは、オペアンプを交換することにより、音の傾向を変えることができる。今回の検証では、GA-Z170X-Gaming 5のオペアンプ(Texas Instruments OPA2134)を「Linear Technology LT1358」に交換してみたが、解像度が若干下がった感がある半面、中域の出がよくなった上に低域が引き締まったことで、女性ボーカルがよりつややかに聞こえるようになった。
交換は下のとおり簡単なので、より自分に合った音を手に入れたい人は試してみてはいかがだろうか。
メーカー名 | 製品名 | 実売価格 |
Analog Devices | AD827JNZ | 1,300円前後 |
Texas Instruments | OPA2604AP | 400円前後 |
Linear Technology | LT1358 | 900円前後 |
新日本無線 | MUSES8920D | 500円前後 |
オペアンプの交換手順
[Text by 滝 伸次]
【DOS/V POWER REPORT 2016年4月号は2月29日(月)発売】
★第1特集「もう一手間、一工夫でアナタのPCがグッと使いやすく快適に!! 自作PCチューニング技術大全100」
★第2特集「リリース時とはもう違う。現在形、分かってる? Windows 10知っておきたい10のこと。」
★特別企画「転ばぬ先のバックアップ! 1万円台で買えるお手頃NASキット」「チョイ足しアップグレードで効果大! 格安ビデオカードセレクション」「いつでもどこでも手軽に使える モバイル液晶ディスプレイ大集合」
★連載「最新自作計画」「自作初心者のための[よくある質問と回答]」「New PCパーツ コンプリートガイド」「激安パーツ万歳!」「髙橋敏也の改造バカ一台」「PCパーツ スペック&プライス」「全国Shopガイド」「DOS/V DataFile」
★ 特別付録「メインマシンもサブマシンもコンパクトにまとめる時代です! 小型PC向けパーツ大百科」(雑誌のみ別途付録、電子版では本誌巻末に収録)
★ 雑誌を買うと電子版(PDF)を無料ダウンロード可能
★ 毎月700円(税込)で最新号が読める 直販電子版 月額プランも受付中
http://book.impress.co.jp/teiki/dvpr/2016-02-22-0000.php
【電子販売ショップ】