パワレポ連動企画
インターフェース別SSD対決その2 ~M.2 / 2.5インチ編~
【PCパーツ無差別級対決(19)】
(2016/5/16 11:30)
こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の特集をほぼまるごと紹介するこのコーナーでは、「2016年6月号」の総力特集「価格も新旧も関係なしの大激突! PCパーツ無差別級対決」を掲載する。
第19回目では前回に続き、インターフェース別にSSDを比較する。今回はM.2型と2.5インチ型のSSDを紹介していく。
本特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2016年6月号は全国書店、ネット通販にて4月28日(木)に発売。総力特集のほか、ARMプロセッサを搭載した電子基板をノートPCへ!「自分で作るRaspberry Piノート pi-top入門講座」、PCに足りない機能をガチャンと追加「空いているスロットを有効活用 春の内蔵拡張カードコレクション」」、使いやすさは健康にも影響する「PCまわりの使いにくさ、もう放置しない! 今すぐ欲しい環境改善グッズ」など、特別企画も満載。人気の連載記事、髙橋敏也氏による「髙橋敏也の改造バカ一台」や本Web連載中のAKIBA限定!わがままDIY+の本編「わがままDIY」も掲載だ。
今号の特別付録小冊子は新旧のインターフェース規格を解説した「インターフェース図鑑+インターフェース拡張パーツカタログ」。懐かしいものから現在主流の規格、マザーボードには搭載されているのにデバイスが登場しないものまで一挙掲載だ。
-PCパーツ無差別級対決-
インターフェース別SSD対決 part2 Samsung SSD 950 PRO M.2 / Micron Crucial BX200~ストレージ編 その2~
第4部
ストレージ編
SSDは、NVMe対応製品やTLCチップ採用製品の増加。
HDDは各社から8TBモデルが追加されたが、それぞれ性格が異なり、製品選びを難しくしている。
Part1 インターフェース別SSD対決
この対決の見どころ コスパ重視と性能重視で分化したSSD
■拡張カード型の決定版 Intel SSD 750
■M.2型の王道 Samsung SSD 950 PRO M.2
■2.5インチの人気モデル Micron Crucial BX200
SSDの最新形と言えばNVMeに対応する拡張カードタイプやM.2タイプ。高価だが、従来のSerial ATA接続のSSDとは次元の異なる性能を実現している。従来型の2.5インチタイプはSerial ATA接続で速度こそ頭打ちの状態だが、進化が止まったわけではない。TLCチップの採用が進み、512GB、1TBといった大容量モデルが格安で手に入るようになった。
本誌の読者であれば次はどちらを買うのか決めている方も多いだろう。しかし、その選択は本当に正しいのだろうか?それぞれのタイプの代表的製品を比較して、あらためて考えてみたい。
インターフェース別SSD対決 その2
これが次世代標準か!? NVMe対応のM.2 SSD
■Samsung Electronics
SSD 950 PRO M.2
Specification
●インターフェース:M.2(PCI Express 3.0 x4)●コントローラ:Samsung S4LN058A01-8030●フラッシュメモリ:Samsung
型番 | 容量 | バッファ用メモリ | 公称最高速度(リード/ライト) | 実売価格 |
MZ-V5P512B/IT | 512GB | 512MB | 2,500MB/s / 1,500MB/s | 52,000円前後 |
MZ-V5P256B/IT | 256GB | 512MB | 2,200MB/s / 900MB/s | 30,000円前後 |
Samsung自慢のV-NAND採用 性能の高さはトップクラス
PCI Express 3.0 x4接続を採用した数少ないNVMe対応のM.2 SSD。コントローラはトリプルコアで自社開発の「UBX」で、第2世代の3D NANDメモリ「V-NAND」を採用する。注目すべきは、その性能の高さだ。検証での最大読み出し速度は2,600MB/s、書き込み速度も1,500MB/sオーバーと現役最速クラスを実現。Intel 100シリーズチップセット搭載マザーならRAID 0で利用してさらなる高速化を図ることも可能だ。
一方で、販売価格が高く、M.2デバイス形状のために冷却が難しい点がデメリット。とくに発熱には注意が必要で、長時間連続でアクセスが発生するような環境では、サーマルスロットリングによって性能が低下する場合がある。
本製品は、総書き込み容量が400TB(512GBモデルの場合)と耐久性も非常に高く、高負荷環境で使用するハイエンドユーザーにオススメしたい製品だ。(北川達也)
【編集部の判定】
LGA1151プラットフォームの登場によって一般的になったPCI Express 3.0 x4接続のM.2を活かせる製品がこれ。2.5インチタイプに比べて割高だが、手を出しやすい256GBモデルもある。専用ツールも使いやすい。
インターフェース別SSD対決 その3
GB単価こそが正義! 話はそれからだ
■Micron Technology
Crucial BX200
Specification
●インターフェース:Serial ATA 3.0●コントローラ:Silicon Motion SM2256●フラッシュメモリ:IM Flash Technologies
型番 | 容量 | バッファ用メモリ | 公称最高速度(リード/ライト) | 実売価格 |
CT960BX200SSD1 | 960GB | 非公開 | 540MB/s / 490MB/s | 37,000円前後 |
CT480BX200SSD1 | 480GB | 非公開 | 540MB/s / 490MB/s | 16,000円前後 |
CT240BX200SSD1 | 240GB | 非公開 | 540MB/s / 490MB/s | 11,000円前後 |
TLCチップを採用し低価格化 コスパの高さで1TBモデルも人気
SSDの老舗、Crucialブランドのエントリークラス。低価格で高性能なことから採用製品が急増中のSilicon Motion製のコントローラと、自社の16nmプロセスで製造したTLCチップを採用し、低価格化を図っている。
性能はMLCチップを採用した上位モデルと遜色ない。TLCチップは、記録速度が旧世代のMLCチップ並みに高速化された最新世代を採用しており、480GBモデル以上の製品なら擬似SLCモードを利用していなくてもMLCチップ並みの速度が出るように設計されている。総書き込み容量(TBW)も72TBと従来のMLCチップ並みを実現し、信頼性や耐久性の面での不安もない。
本製品は、NVMe対応SSDと比較すると最大性能こそ劣るが、実売価格は同容量で1/3程度。性能よりも、480GBや1TBモデルなどの容量を重視したい人にオススメだ。(北川達也)
【編集部の判定】
GB単価で選ぶなら2.5インチタイプ。最大速度こそNVMe対応SSDの1/4程度だが、OSの使用感ではそこまでの差はない。最近の値下がりで1TBクラスにも手が届くようになっており、容量を気にせず使いたいならこれを選ぼう。
【検証環境】
CPU:Intel Core i5-6600K(3.5GHz)
マザーボード:MSI Z170A GAMING M5(Intel Z170)
メモリ:Micron Crucial Ballistix Sport BLS2K8G4D240FSA(PC4-19200 DDR4 SDRAM 8GB×2)
SSD:CFD 販売 CSSD-S6T256NHG6Q(Serial ATA 3.0、MLC、256GB)
電源:玄人志向 KRPW-P630W/85+(630W、80PLUS Bronze)
OS:Windows 10 Enterprise 64bit版
【問い合わせ先】
Samsung Electronics:ssd.sjc@samsung.com(サムスン電子ジャパン)/http://www.samsung.com/jp/
Micron Technology:-/http://jp.crucialproducts.com/
[Text by 北川達也]
【DOS/V POWER REPORT 2016年6月号は4月28日(木)発売】
★総力特集「価格も新旧も関係なしの大激突! PCパーツ無差別級対決」
★特別企画「自分で作るRaspberry Piノート pi-top入門講座」「空いているスロットを有効活用 春の内蔵拡張カードコレクション」「PCまわりの使いにくさ、もう放置しない! 今すぐ欲しい環境改善グッズ」
★連載「最新自作計画 ~最新AMD CPUで作るお手頃メインPC~」「自作初心者のための[よくある質問と回答]」「New PCパーツ コンプリートガイド」「激安パーツ万歳!」「髙橋敏也の改造バカ一台」「PCパーツ スペック&プライス」「全国Shopガイド」「DOS/V DataFile」
★ 特別付録「インターフェース図鑑+インターフェース拡張パーツカタログ」(雑誌のみ別途付録、電子版では本誌巻末に収録)
★ 雑誌を買うと電子版(PDF)を無料ダウンロード可能
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