借りてみたらこうだった!
低価格でもゲームサウンドにはこだわりたい、「GA-B85M-Gaming 3」をチェック
1万円以下で購入できるB85搭載/microATX対応のGIGABYTE製マザー
2015年4月7日 12:05
ゲーミングモデルでは最安クラスのIntel B85 Express搭載microATXマザーボード
Intel B85 Express チップセットを搭載するGA-B85M-Gaming 3は、HaswellやHaswell Refreshなどの第4世代Intel Core プロセッサをサポートする、LGA1150対応のmicroATXマザーボード。
基板の大きさは226mm×174mmで、244mm四方のフルサイズmicroATXより小さい基板を採用しています。
限られた基板スペースに、LGA1150対応CPUソケットの他、SATA 6Gbps×2、SATA 3Gbps×4、PCI Express x16などを搭載。メモリスロットについては2本搭載しており、DDR3-1600/1333(搭載CPUの仕様に準拠)のデュアルチャンネル動作に対応。最大で16GB(8GB×2)までのメモリを搭載可能です。
1万円を切る価格を実現するため、コストを重視した設計を採用しているGA-B85M-Gaming 3ですが、独自品質基準「Ultra Durable 4 Plus」に準拠しています。
これにより、長寿命な固体コンデンサを基板全体に使用し、CPUに電力供給を行うVRMに発熱の少ない低RDS(on)MOSFETを採用するなど、使用するコンポーネントには一定の質が確保されています。
低価格ながらサウンド回路は分離設計、オーバークロックもサポート
製品名に「Gaming」が含まれていることからも分かるように、GA-B85M-Gaming 3はGIGABYTEのゲーマー向け製品「G1 Gamingシリーズ」の一つです。
ゲーミングマザーボードとしてのGA-B85M-Gaming 3は、サウンド回路のクオリティに注力しており、サウンド回路と他の回路を分離するノイズガード設計や、日本ケミコンのオーディオ用コンデンサを採用。
基板の分離部分をライティングするLEDは省かれていますが、同社のゲーミングマザーボードらしさを感じられる作りとなっています。
また、GA-B85M-Gaming 3は、Intel B85 Express チップセット搭載マザーボードでありながら、UEFI上に「K OC」という項目が用意されています。
本来、LGA1150対応チップセットの中で、オーバークロック関連の機能はIntel Z97 Express チップセットなど、Z系のチップセットでのみ有効なのですが、GA-B85M-Gaming 3は「K OC」を有効化することで、倍率ロックフリーCPUのオーバークロックが可能となっています。
可能とは言っても、CPU用のVRMが3フェーズのGA-B85M-Gaming 3で、上位CPUのオーバークロックを行うことはお勧めできません。GA-B85M-Gaming 3のオーバークロック機能は、Pentium 20周年記念モデルであるPentium G3258を軽く弄る程度のオマケ機能と考えておくと良いでしょう。
なお、Intel B85 Expressチップセットでのオーバークロックは非公式な対応であるため、今後UEFIがアップデートされるタイミングで、「K OC」の項目自体が削除される可能性がある点には注意が必要です。
PentiumやCore i3との組み合わせに適した低価格LGA1150マザー
GA-B85M-Gaming 3最大の魅力は、実売価格で1万円を下回る安さでしょう。
この価格帯のマザーボードは、部品に掛けられるコストが著しく限られるため、あらゆる面で簡素かつ低廉さを感じる仕様になりがちなのですが、GA-B85M-Gaming 3では、オーディオ用コンデンサとノイズガード設計を採用したサウンド機能を備えることで、他の低廉なLGA1150マザーボードとの差別化を図っています。
メモリスロットや高速なストレージ用インターフェースの少ないGA-B85M-Gaming 3は、高価なCPUやビデオカードとの組み合わせには適しませんが、より安いコストでPCを組みたいというニーズに適したマザーボード。PentiumやCore i3あたりのCPUにはちょうど良い製品と言えそうです。
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