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SATA 3.2+の“3.3V問題”が解消されたHGST製10TB HDDが店頭販売中

Power Disable機能が無いモデル、ペリフェラル4ピン変換が不要に

 ペリフェラル4ピン電源変換ケーブルが無いと動作しない“3.3V問題”が解消されたHGSTの10TB HDDが店頭に登場した。

 販売されているのは、ヘリウム技術採用HDD「Ultrastar He10」の10TBモデル「HUH721010ALE600」。型番は従来通りだが、P/N(Part Number)が「0F27604」に変わっており、電源変換ケーブルを接続せずに使用できる。

 入荷したツクモeX.パソコン館の店頭価格は税抜き69,800円(税込75,384円)。

Power Disable機能に対応していないモデル、従来の電源ユニットがそのまま利用可能

P/Nが「0F27604」
店頭POP
裏面
今回のモデルのJANコード

 Ultrastar He10については、P/Nが「0F27452」のモデルが4月に店頭に登場。このモデルはSATAのリビジョン3.2+に準拠しており、このリビジョンで先行的にサポートされている「Power Disable」機能に対応していた(正式にサポートされるのはリビジョン3.3)。

 Power Disableはデータセンター向けの新たな電源管理機能。SATA電源コネクタの従来の3.3Vラインを電源管理に用いることで実現するもので、具体的な機能については「HDDのハードウェアリセットを行なえるようになる」(HGST)という。

 一方で、これによっていわゆる“3.3V問題”が発生。Power Disableにより3.3Vラインの電源供給機能が無くなる(1番、2番ピンが未使用の「Reserved」、3番ピンが制御用の「PWDIS」に変更される)ことで、従来の電源ユニットとの互換性が失われた。

 実際に発生するトラブルとして、「SATA 3.1以前のSATA電源ケーブルを接続しても、ドライブの電源が入らない」(ツクモDOS/Vパソコン館)という例があるが、1~3番ピンを接続しないことで解決が可能。具体的には、1~3番ピンが結線されていないペリフェラル4ピン-SATA電源変換ケーブルを用いれば、トラブルを回避できる。

 そして、今回登場した「0F27604」は、リビジョン3.2準拠で、Power Disable機能に対応していないモデル。「0F27452」モデルのように電源変換ケーブルを接続する必要がなく、従来の電源ユニットをそのまま使用できる。

 HGSTもUltrastar He10には2種類のモデルがあるとしており、リビジョン3.2+準拠モデルを「Ultrastar He10 Option」、リビジョン3.2準拠モデルを「Ultrastar He10 Standard」と呼んでいる。

 ただし、店頭で両者を見分けるのは難しいので注意が必要。HDDの表面のラベルにプリントされているP/Nを見れば判別できるが、前述の「Option」「Standard」のような分かりやすい表示は無く、また現時点では価格表などにモデルを明記しているショップは確認していない。ツクモeX.パソコン館によると、今回のモデルは「従来のモデルとは別のJANコードになっている」ということだが、購入時に店頭でスタッフに確認する必要はありそうだ。

 なお、ツクモeX.パソコン館は「従来の「0F27452」モデルは、取り寄せは可能だが、今後、在庫はしない」としている。国内代理店には両モデルの在庫があるという。

[撮影協力:ツクモeX.パソコン館]

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