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iPhoneが未来のガジェットで、PalmやZaurusが元気だった1999年

秋葉原店頭の様子

PDAの先駆的存在だったPalm

 iPhoneのようなスマートフォンが、まだ夢の端末だった1999年。主にPDAと呼ばれていたモバイルデバイスは、データのやりとりを行うのに直接PCと接続する必要があったものの、“携帯できる情報端末”という意味で注目を集めていました。今回は18年前の秋葉原店頭で見かけた代表的なPDAを紹介します。

※社名、製品名、販売店名は取材当時のものです。

3Com PalmV

 PalmVはPalm OSを搭載したPDA。アルファベットを簡略化した独自の“Graffiti”というペン入力に対応していました。IBMからも日本語化したOEMモデル「WorkPad c3」が登場しています。(写真撮影:T-ZONEミナミとアイ・ツー Mobile専科 東京3号店とPS/PLAZA WAKAMATSU)

これまでプラスチック製だった筐体がアルミ製になり、軽量化とともに質感がアップ。
日本語対応版Palmとして人気のあったWorkPad c3。ショップ独自でメモリを増設した改造モデルも販売されました。
こちらは1999年2月に発売されたWorkPad。日本では発売されなかった「Palm IIIx」を日本語化したモデルです。

シャープ インターネットザウルス ICRUISE(MI-EX1)

 独自のZaurus OSを採用したシャープ製のPDA。電子手帳「Zaurus(ザウルス)」シリーズは当時高いシェアを持っているブランドでした。別売りの専用ケーブルでPHSや携帯電話と繋ぐことで外出先からインターネットに接続できました。(写真撮影:アイ・ツー Mobile専科 東京3号店)

カシオ CASSIOPEIA E-500

 Windows CEを採用したPDAで、MP3や動画再生用のソフトがバンドルされていました。Windows CEはPDAや組み込み機器専用OSで、名前こそ“Windows”でしたが、当時のWindows 95や98とはソフトの互換性がありませんでした。

写真はオプションのデジタルカメラを取り付けた状態