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Intel X299搭載マザーの販売スタート、ただし現時点でCPUの在庫無し
新型ソケットの「LGA2066」を採用、CPUは7月14日発売予定
2017年6月26日 15:20
(6/27 22:45更新)ASUS製品の販売を確認、CPUの発売時期を更新
Intelのハイエンドプラットフォームが約3年振りにアップデート、新たなCPUソケット「LGA2066」と、チップセット「Intel X299」を搭載したマザーボードが発売された。
28日(水)時点で販売を確認したラインナップは、GIGABYTEが3モデル、MSIが4モデル、ASUSが2モデル、ASRockが1モデル。
なお、28日(水)時点で対応するCPUは未発売。マザーボードの販売を開始したパソコンショップ アークによると、「CPUは7月14日頃に入荷予定」だという。
CPUソケットは「LGA2066」に、今後発売される「Skylake-X」「Kaby Lake-X」に対応
LGA2066は、LGA2011-v3に替わる新たなハイエンドデスクトップPC向けプラットフォーム。LGA2011-v3マザーの販売がスタートしたのは2014年8月末で、それから2年10ヶ月でのプラットフォーム刷新となった。
CPUソケットは、ピン数が増加した新型の「LGA2066」を採用。LGA2011-v3との互換性は無いため、従来のBroadwell-E、Haswell-E世代のCPUを流用することはできない。
CPUとチップセットは、開発コード名「Basin Falls」のCore XシリーズとIntel X299が採用。CPUとチップセットとはDMI 3.0で接続され、CPUにはメモリインターフェイスやビデオカード用PCIeインターフェイスなどが、チップセットには主にPCIe、SATA、USBといったI/Oが、それぞれ内蔵されるという構成だ。
今回はCPUは登場していないが、「Skylake-X」や「Kaby Lake-X」が発表済み。店頭では、Core i9-7900Xなど5モデルの予約受け付けが始まっている。
Intel X299の総I/Oレーン数は30。チップセットを搭載したマザーでは、いずれも最大で24レーン分のPCIe 3.0スロット、8基の6Gbps SATAポート、10基のUSB 3.0ポートが構成可能。3基のPCIe x4接続ストレージもサポートされる。
メモリは従来と同じくDDR4に対応。ただし、CPU側のメモリチャンネルが、上位のSkylake-Xは4チャンネル、下位のKaby Lake-Xは2チャンネルと異なっており、対応するメモリスロット数と最大容量も異なる点には注意が必要だ。
例えば、マザーに8基のメモリスロットが装備されていても、Kaby Lake-Xを搭載した場合は、使用できるスロットは4基まで、最大対応容量は64GBとなる。一方、Skylake-Xを搭載した場合は8スロットまで、最大128GBとフルに使用できる。
なお、GIGABYTE製マザーでは、Registeredメモリを搭載することで最大512GBをサポートするとされているので、メモリ容量を重視する人は要チェックだ。
[撮影協力:ツクモeX.パソコン館とパソコン工房 秋葉原BUYMORE店とパソコンショップ アークとツクモパソコン本店とドスパラパーツ館]