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ビデオカードの常用オーバークロックとゲーミングディスプレイの解説イベントが開催
Core i7-8700Kの5GHz動作デモも実施
2017年11月14日 06:30
玄人志向のオーバークロックビデオカード「GALAKURO」シリーズとBenQ製液晶ディスプレイの解説イベント、「GK-GTX1080Ti-E11GB/HOF徹底解説&BenQ液晶モニター設定講座」が11日ツクモパソコン本店の4Fで開催された。
オーバークロック関連の解説はオーバークロッカーの清水 貴裕氏が担当、BenQ製液晶ディスプレイの解説は販売代理店のCFD販売のスタッフが担当した。
また、簡易水冷クーラーを使ったCore i7-8700Kのオーバークロックも行われ、5.2GHzでCinebenchを完走させるデモも披露された。
ビデオカードの常用OCはメモリチューニングがお勧め
ビデオカードのオーバークロック解説は、玄人志向の「GALAKURO」ブランドに属するGeForce GTX 1080 Ti搭載カード「GK-GTX1080Ti-E11GB/HOF/LM」を用いて行われた。
淸水氏によると、Pascal世代のGeForceのコアクロックは2GHzを超えたあたりに限界があり、あたりで2,100MHz、2,080MHzで動作すればまずまずといった傾向とのことで、コアクロックが2GHz前後までチューニングされているオーバークロックビデオカードは限界近くまでチューニングされているため、伸びしろがほぼ無いことを解説。
そこで効果が出てくるのがメモリのオーバークロックで、こちらは伸びしろがあり、調整次第で性能を引き上げることもできるとのこと。
ビデオカードの常用オーバークロックのこつとしては、電圧のあげると故障の原因になるため電圧は必ず定格で使用すること。100MHz単位でクロックをあげていき、ベンチマークのスコアの伸びが悪くなったあたりが限界なので、そこからマージンを100MHz前後とったあたりが常用限界である点などが紹介された。画面にノイズが出たり、そもそもベンチマークが正常に動作しない状態は正常動作できる範囲を超えているとのことだ。
Core i7-8700Kの空冷5.2GHz動作もデモ
この日はビデオカードのオーバークロックと合わせ、Core i7-8700Kのオーバークロックデモも実施。簡易水冷クーラーを使用し、全コア5.2GHzでCinebenchを完走させるデモを実演した。
淸水氏によると、AVXを使用しなければ、Core i7-8700Kは5GHz台で常用が十分狙えるとのこと。Kaby Lake世代からプロセスルールが改良されたことや、ダイサイズが大きくなったことで冷却しやすくなった点などが影響しているのではないかといったことが解説された。
プロゲーマー層のシェア9割、BenQ製ゲーミングディスプレイの特徴を解説
BenQ製のゲーミングディスプレイの解説は販売代理店のCFD販売が担当。
プロゲーマー層にBenQ製のゲーミングディスプレイは強く支持されており、使用率は9割に達するという。ゲーム大会で使用されるディスプレイは現在ほぼBenQ製となっており、それに合わせ練習するプロもBenQ製ディスプレイを使用しているため、大会でBenQ製以外のディスプレイが使用された際などは出場するプロゲーマーから苦情が出ることもあるそうだ。
デザインや機能なども長年プロゲーマーの意見を取り入れ改良されてきた点も紹介。高リフレッシュレート対応や、暗所を見やすくする「Black eQualizer」機能、持ち運ぶための取っ手や、ゲーム以外のものが視野に入らないようにするためのサイドパネルを備えるモデルがある点など、BenQならではの特徴を紹介。
FPSなどがメインなら高リフレッシュレート対応のXL2546、対戦格闘ゲームやコンシューマーゲーム機ならRL2460が現行モデルではお勧めになるそうだ。
[撮影協力:ツクモパソコン本店]