ニュース
予約殺到のRyzen向け小型PC自作キット「DeskMini A300」がついに発売
メモリ選びには注意が必要？
2019年2月8日 08:05
Ryzen APUを搭載できる小型PC自作キットがASRockから登場、「DeskMini A300/B/BB/BOX/JP」が発売された。
店頭価格は税抜き18,480円(税込19,958円)で、販売ショップはツクモeX.パソコン館、ツクモパソコン本店、ソフマップAKIBA②号店 パソコン総合館、パソコン工房 秋葉原BUYMORE店、ドスパラ秋葉原本店、オリオスペック。
「発売前から非常に問い合わせが多い」「初回入荷分は予約も多く、週末には売り切れるかもしれない」(複数のショップ)というPC自作ユーザー注目の製品だ。
AMDユーザー待望のRyzen APU対応小型PC自作キット、最大で3画面同時出力が可能
DeskMini A300/B/BB/BOX/JPは、ATX電源ユニットとほぼ同じサイズのコンパクトな筐体に、Ryzen APU対応のMini-STXマザーボードが搭載されたPC自作キット。
AMDのAPU「Raven Ridge」ことRyzen 5 2400G/Ryzen 3 2200G/Athlon 240GE/220GEに対応しており、小型ながらグラフィックス性能の高いPCを構築できる。ディスプレイ出力コネクタはDisplayPort/HDMI/VGAの3種類を備え、最大で3画面出力が可能。
また、CPUについては前世代のAPU「Bristol Ridge」にも対応、A10-9700EやA8-9600なども搭載できる。対応TDPは最大65W。
※2/8更新 初掲載時に映像端子の記載に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
メモリスロットはDDR4 SO-DIMM×2で、最大32GBをサポート。メモリはRyzen CPUではDDR4-2933、AシリーズAPUではDDR4-2400サポートとうたわれているが、7日(木)時点ではASRockのメモリサポート一覧表にDDR4-2933のモジュールは記載されていない。
主な搭載機能・インターフェイスは1000BASE-T LAN、Ultra M.2×2（Type 2280）、M.2×1（Type 2230、Wi-Fi+BTモジュール用）、USB 3.1 Gen.1 Type-A×2(前面×1、背面×1)、USB 3.1 Gen.1 Type-C×1、USB 2.0×1。
本体サイズは幅155×奥行き155×高さ80mm、容積は1.92L。ドライブベイは2.5インチ×2(SATA 6Gbps接続)。今回入荷したのは「日本限定パッケージ」(ショップ)とされており、専用CPUクーラーとSATAケーブルが付属している。
メモリ選びには注意が必要？各ショップが動作を検証
DeskMini A300の対応メモリはDDR4 SO-DIMMだが、ショップによると、DDR4-2933メモリの一部モデルで起動できない例があったという。
ツクモeX.パソコン館はDeskMini A300向けにKingstonのDDR4-2933メモリ 8GB×2枚組「HX429S17IB2K2/16」と、同16GB×2枚組「HX429S17IB2K2/32」（共にCL17）を仕入れたが、「一度別のメモリを使ってマザー側の設定を変更しないと、起動できなかった」とのこと。
ちなみに、KingstonのDDR4メモリに関しては「DDR4-3200メモリは起動を確認した（ただし、在庫は無し）」（ツクモeX.パソコン館）、「DDR4-2666メモリ（HX426S15IB2K2/16）（HX426S15IB2K2/32）はDeskMini A300で動作検証済み」（パソコン工房 秋葉原BUYMORE店）という動作報告もあった。
DeskMini A300と一緒にメモリの購入を検討している人は、事前にショップに相談したほうがいいだろう。
[撮影協力:ドスパラ秋葉原本店とツクモeX.パソコン館とパソコン工房 秋葉原BUYMORE店]