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AMDの最速GPU「Radeon RX 6900 XT」がデビュー、リファレンスモデルが発売
2020年12月11日 19:00
AMDのハイエンドGPU「Radeon RX 6900 XT」を搭載したビデオカードが各社から発売された。
11日(金)19時の販売解禁にあわせて登場したのは、ASRock、ASUS、GIGABYTE、PowerColor、SAPPHIRE、玄人志向の各製品で、どれもリファレンスモデルとなっている。店頭価格は税抜き128,000~136,800円。
なお、リファレンスモデルに関しては、今回のモデルのほかにBIOSTARの「VA69T6AEP2」が12日(土)に発売予定となっている。
最新のRDNA 2アーキテクチャを採用したRadeonシリーズ最上位モデル
Radeon RX 6900 XTはAMDの新しいアーキテクチャ「RDNA 2」を採用したRadeon RX 6800シリーズGPUの最上位。シリーズの現在のラインナップは3モデルで、下位のRX 6800 XTやRX 6800を搭載したビデオカードは11月20日(金)に販売がスタートしている。
RDNA 2ではレイトレーシングエンジン「Ray Accelerator(RA)」の実装や、電力効率の向上などが実現。後者については、GPUダイに組み込まれた高レベルキャッシュ「Infinity Cache」によって、前世代のRDNAアーキテクチャとの比較でワット当たりのメモリ帯域幅が最大2.4倍に拡大したとしている。
ゲームでのパフォーマンスも前世代から大きく向上したといい、RX 6900 XTでは「Battlefield V」などのタイトルにおいて、RX 5700 XTカードの最大2倍の性能を提供するとしている。競合するNVIDIAのGeForce RTXシリーズとも比較しており、一部のタイトルではRTX 3080を上回る性能を発揮するという。
他にも、Ryzen 5000シリーズCPUと組み合わせた“オールAMD”環境において、4Kゲーミングのパフォーマンスを高めるという「Smart Access Memory」や、AMD FreeSync、Radeon Anti-lagなどのゲーム向け技術が搭載されている。
GPU仕様・電力要件は、演算ユニット80基、ゲームクロック2,015MHz、ブーストクロック2,250MHz、RA 80基、ROP 128基、SP 5,120基、テクスチャユニット320基、GPU電力300W(推奨電源容量850W)。メモリ仕様は、Infinity Cache 128MB、メモリタイプGDDR6(最大容量16GB、クロック16Gbps)、最大帯域幅512GB/s。
[取材協力:ツクモパソコン本店とツクモeX.パソコン館とパソコン工房 秋葉原BUYMORE店とソフマップAKIBA②号店 パソコン総合館とパソコンショップ アークとドスパラ秋葉原本店]