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Intelの第11世代Coreプロセッサー「Rocket Lake-S」がデビュー、計13モデルが入荷
2021年3月30日 22:00
初出日時 3/30 22:00
コードネーム「Rocket Lake-S」のIntel製デスクトップPC向けCPU「Core Sシリーズ」がついに発売、最上位のCore i9-11900KやGPU非搭載のCore i9-11900KFなど計13モデルの店頭販売がスタートした。
30日(火)22時の販売解禁に合せて、一部ショップでは夜間販売も行われている。店頭価格はCore i9(8コア/16スレッド,Intel Thermal Velocity Boost対応)が62,000~77,800円、Core i7(8コア/16スレッド)が43,800~58,800円、Core i5(6コア/12スレッド)が23,000~37,800円。各モデルとも、製品パッケージは新デザインのロゴが入ったものに変わっている。
このほか、店頭には第10世代のCore i3-10105FやPentium Gold G6605も入荷している。
LGA1200ソケット対応Coreプロセッサーの最新モデル、PCIe 4.0対応
Core SシリーズはLGA1200ソケットに対応したデスクトップPC向けプロセッサー。Coreプロセッサーとしては第11世代で、ラインナップは上位からi9、i7、i5の3つになった。なお、Core i3については第10世代(Comet Lake-S)の新モデルとしてCore i3-10325などが発表されている。
Intelは第11世代Coreについて、デスクトップPCにおけるゲーム性能を極限に高めるとアピール。IPC(1クロックサイクルで実行される命令数)は前世代比で最大19%向上し、統合GPUも「Xe」アーキテクチャを採用した新しいUHD Graphuics 750になり、性能が最大50%向上したとしている。
内蔵のPCIeインターフェイスが、第10世代Core以前のバージョン3.0から、より広帯域の4.0になったのもトピック。発売済みのIntel 500シリーズチップセット搭載マザーボードと組み合わせることで、PCIe 4.0に対応したビデオカードやSSDといったパーツの性能を引き出すことができる。
ちなみに、世代間でCPUソケットは変更されておらず、第10世代Core向けのIntel 400シリーズチップセット搭載マザーに、第11世代Coreを載せて使うこともできる(対応BIOS/UEFIへのアップデートが必要)。
Intel Z490マザーの中には、メーカーの独自デザインにより、第11世代Coreを搭載するとPCIe 4.0が使用できるようになるというユニークな製品があり、新旧のパーツを取り混ぜた環境を構築してみるのもPC自作ならではの楽しみと言える。
ただし、Intel 400チップセットはDMI(Direct Media Interface)の帯域がIntel 500チップセットより狭いため、第11世代Coreの性能を最大に活かすことはできない。DMIはCPUとチップセットとを繋ぐインターフェイスで、Intel 400のDMI 3.0 x4接続に対し、Intel 500はその2倍の帯域のDMI 3.0 x8接続になっている。
このほか、Intel XTU(Intel Extreme Tuning Utility)が強化され、システム動作中でもメモリクロックを変更できるリアルタイムOC機能などが実現(Intel 500マザーに第10世代Coreを搭載した場合でも使用可能)。また、“Zグレード”ではないIntel H570、B560でもメモリのOC機能がサポートされている。
今回登場したモデルの最上位は、8コア/16スレッドの「Core i9-11900K」で、主な仕様は、動作クロックがベース 3.5GHz、ターボブースト時5.3GHz、TDP 125W、キャッシュ 16MBなど。内蔵GPUはIntel UHD Graphics 750(ベース350MHz、最大1.3GHz)。
複数のショップが夜間販売を実施
30日(火)22時の販売解禁に合わせて、ツクモeX.パソコン館、ツクモパソコン本店、ドスパラ秋葉原本店、パソコン工房 秋葉原BUYMORE店は、恒例の夜間販売を行った。
各ショップとも事前に予約や抽選販売を行っていたほか、新型コロナ対策などで商品引き渡し期限を長めに設けていることもあり、当日の来客は各店数名と少なめ。業界関係者の姿も少なく、全体的には静かな船出となった。
[撮影協力:ツクモパソコン本店とツクモeX.パソコン館とドスパラ秋葉原本店とパソコン工房 秋葉原BUYMORE店とパソコンショップ アークとソフマップAKIBA①号店 サブカル・モバイル館]