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NVIDIAの最上位「GeForce RTX 3090 Ti」がデビュー、実売32万円以上

GeForce RTX 3090 Ti Phantom

 NVIDIAの最上位GPU「GeForce RTX 3090 Ti」を搭載したビデオカードが登場、Gainwardの「GeForce RTX 3090 Ti Phantom(NED309T019SB-1022M-G)」が発売された。店頭価格は327,800円。

GeForce RTX 2080 Tiより最大60%高速な「世界最速」のGPU

 GeForce RTX 3090 TiはGeForce RTX 30シリーズの新たな最上位で、CUDAコア数、クロックといったGPUエンジンの仕様において、これまで最上位だったRTX 3090を上回る。

 パフォーマンスについては前世代のRTX 20シリーズのRTX 2080 Tiより最大60%高速としており、RTX 3090 Tiを搭載するカードを「世界最速」とアピールしている。

 RTX 3090 TiのGPUエンジン仕様をRTX 3090と比較すると、CUDAコア数が10,496→10,752、ベースクロックが1.4GHz→1.67GHz、ブーストクロックが1.7GHz→1.86GHzと向上。メモリ仕様はRTX 3090と同じで、メモリタイプ・容量がGDDR6X 24GB、インターフェイス幅が384bit。

 2枚のカードを接続することでパフォーマンスを上げるNVLink(SLI)も、RTX 3090と同じくサポートされる。なお、RTX 3080 Ti以下のモデルではNVLinkはサポートされていない。

 RTX 3090 Ti搭載カードでは、PCIe 5.0対応とされた16ピンの補助電源端子が採用されているのもトピック。12ピン端子(6×2)と4ピン端子(4×1)とを組み合わせた“3段”型で、これまでの6ピン(3×2)や8ピン(6ピン+2ピン)のコネクタとは違う形状なので注意が必要だ。

 ただ、従来の8ピン端子(3基)による電力供給も可能とされており、今回登場したNED309T019SB-1022M-Gには、8ピン×3の変換ケーブルが付属している。

 電力仕様(ファウンダーズエディション)は、カード電力が450W、システム電力要件が850Wで、いずれもRTX 3090(カード電力350W、システム電力要件750W)より大きくなっている。前述のPCIe 5.0電源端子については450W以上が必要とされている。

【GPUの最高性能を更新! GeForce RTX 3090 Ti速攻テスト/驚異のTGP 450Wはどんな感じ?/ RTX 3090/3080 Tiとの直接対決も!!】

[取材協力:ツクモパソコン本店ツクモeX.パソコン館パソコン工房 秋葉原BUYMORE店ドスパラ秋葉原本店パソコンショップ アーク]