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8Kゲーミングを実現する「GeForce RTX 3090」がデビュー、実売20万円以上

写真はZOTAC GAMING GeForce RTX 3090 Trinity

 NVIDIAの新世代GPUであるGeForce RTX 30シリーズの最上位「GeForce RTX 3090」を搭載したビデオカードが発売された。

 各ショップには24日(木)22:00の販売解禁時点でASUS、GIGABYTE、MSI、Palit、ZOTAC、玄人志向(GALAKURO)の計8モデルが入荷している。店頭価格は税込197,190~225,750円。最安モデルはPalitの「NED3090019SB-132BA」(各モデルの詳細は別記事を参照のこと)。一部ショップは夜間販売を実施している。

8K HDRゲーミングを実現するNVIDIAの最上位GPU

 GeForce RTX 30シリーズは2018年9月にデビューしたGeForce RTX 20シリーズに続くGPU。「RTX」を冠したGPUとしては2世代目となる。

 RTX 30シリーズでは第2世代RTコア、第3世代Tensorコア、そして改良されたSM(Streaming Multiprocessor)で構成される「Ampere」アーキテクチャが採用。同社はそれら3つの全てで、スループットがRTX 20シリーズの2倍になったとしている。PCIeインターフェイスもGen4に、HDMI端子も8K解像度(7,680×4,320ドット)をサポートするバージョン2.1に、それぞれ強化されている。

GeForce RTX 3090
計8モデル入荷

 ラインナップは上位からRTX 3090、RTX 3080、RTX 3070の3つで、RTX 3080については搭載カードが先週発売されている。また、最下位のRTX 3070でも、RTX 20シリーズの最上位であるRTX 2080 Tiを上回る性能を持つという。

 同社は最上位のRTX 3090について、8K HDRでのゲームプレイ、キャプチャ、ビデオ視聴を可能にする世界初のGPUとアピール。RTX 3080の2倍以上の容量となる24GBのGDDR6Xメモリを搭載し、多くの人気ゲームを8Kでプレイできるとしている。

写真はZOTAC GAMING GeForce RTX 3090 Trinity

 Tensorコアによってアンチエイリアスのクオリティを向上させるDLSSも従来通りサポート。Tensorコアが処理を担い、フレームレートを高めるという技術で、DLSSの新バージョンでサポートされる「Ultra Performance」モードでは、最大9倍(1440p映像→8K映像)の“超解像化”が可能という。

 なお、ベンチマークソフトの「3DMark」にも、先日「DLSS 2」のテストが追加され、8K解像度の場合のみUltra Performanceモードが選択できるようになっているとのこと。

GeForce RTX 3090の製品仕様
ドスパラ秋葉原本店の税抜き価格

 RTX 3090の特徴としては、RTX 30シリーズで唯一NVLink(SLI)に対応している点も挙げられる。2枚のビデオカードをPCに搭載し、同時に動作させてパフォーマンスを上げるという技術で、その際は別売りのNVLinkブリッジでカード同士を接続する。RTX 30シリーズ用のNVLinkブリッジは、従来品とは異なる新型になっているので要注意だ。

 RTX 3090の基本スペックは、CUDAコア数が10,496、ベースクロックが1.4GHz、ブーストクロックが1.7GHz、メモリ構成がGDDR6X 24GB(384bit)、搭載カード(ファウンダーズ エディション)の消費電力が350W。

一部ショップは夜間販売を実施、入荷数は少量

 24日(木)22:00の販売解禁に合わせて、ドスパラ秋葉原本店ツクモeX.パソコン館パソコン工房 秋葉原BUYMORE店は夜間販売を実施した。各ショップとも入荷数は少なく、事前の抽選申し込みや整理券配布で売り切れとなっている。

 なお、ツクモパソコン本店パソコンショップ アークソフマップAKIBA②号店 パソコン総合館は25日(金)から少量販売予定。

[取材協力:オリオスペックドスパラ秋葉原本店パソコン工房 秋葉原BUYMORE店ツクモパソコン本店ツクモeX.パソコン館パソコンショップ アークソフマップAKIBA②号店 パソコン総合館]