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第13/14世代Intel Coreのクラッシュ問題に対応したBIOSをMSIが提供開始
2024年5月16日 22:00
第13世代と第14世代のIntel Coreプロセッサー使用時にゲームクライアントがクラッシュする問題に関する懸念への対策のため、Intelの新しい電力プロファイルガイドライン「Intel Default Settings」に準拠したZ790チップセットマザーボードの最新BIOSの提供をMSIが開始。現状の対策情報が発表された。
MSIのよれば、Intelの新しいガイドラインによる電力設定の推奨値を今後提供するBIOSのデフォルト設定にするとしている。Intelの推奨値は「Intel Default Settings」とされており、Baseline、Performance、Extreamの三段階が用意されている。マザーボードメーカーは、マザーボードの電力設計に基づき、これらの設定値の中から任意の設定をデフォルト値にすることが可能とのこと。
例としてはCore i9-13900K/14900Kや、Core i9-13900KS/14900KSといった最上位クラスのCPUであれば、Performance、Extreamの2パターンが推奨値として用意されており、MSIはPerformanceの値をデフォルト値として新しいBIOSでは設定しているという。
現在BIOSが公開されているモデルは5製品で、開発が済み次第他のモデルも提供が開始される予定。告知ページではユーザー自身がBIOS設定を変更することでの対策方法への案内も記載されている。

このほか、ユーザーの自己責任の行為にはなるが、MSIは「Intel Default Settings」以上の電力設定プリセットも動作環境によっては選択可能としている。プロファイルは「Tower Air Cooler」と「Water Cooler」の2種で、設定時はシステムの安定性が低下する可能性や、CPUの発熱量と消費電力は大きくなるとしており、設定時は警告が表示される。
なお、Intel製CPUの電力設定に関する対応は他メーカーでも行われており、「Intel Baseline Profile」として対応BIOSを公開している例も見られる。